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解体を控え豊橋の名豊ギャラリーで最後の展示会が始まる

海外を題材にした森清治郎「南佛の村」㊨などを紹介する中村敏子氏㊦=名豊ギャラリーで
海外を題材にした森清治郎「南佛の村」㊨などを紹介する中村敏子氏㊦=名豊ギャラリーで

 豊橋市駅前大通2の名豊ギャラリーで18日、名豊ビル最終企画展「戦後から現代へ “東三河の絵師たち”」が開幕した。名豊ビルの解体を控え、今展が現会場での最後の展示会。初日は関係者約40人が出席し、開場式が開かれた。
 2005年に開設し、貸しギャラリーや独自の企画展などメセナ事業を展開してきた同ギャラリー。今企画展を終えると同ビルから開発ビル9階に移転する。郷土作家の紹介に力を入れてきた同ギャラリーらしく、今展では、これまでの企画展に登場した作家を含め、昭和1ケタ生まれまでの郷土東三河ゆかりの画家を抜粋、その代表的な作品を紹介する。
 会場では豊橋市美術博物館、刈谷市美術館、豊川市桜ヶ丘ミュージアム、田原市博物館、蒲郡市博物館、個人・所蔵蔵の、29作家による34作品を2室で展示。戦後の東三河の画壇をけん引してきた作家たちの象徴的な洋画や日本画を並べている。
 展示作品の中で最も古いものは、1947(昭和22)年に小田正春が手掛けた「初夏の庭」。戦後間もなくとは思えないモダンな絵が楽しめる。
 石川彦男「老機関車」、鈴木武「関屋河岸」など、豊橋を描いた作品、森清治郎「南佛の村」、伊東隆雄「再見」、高畑郁子「聖地の子達」といった海外を題材にした作品、伊勢湾台風がテーマの中島良「水害地の人(母と子)」、成田闘争を描く大森運夫の「地鳴りⅡ」など社会性ある作品、宮城照己「コンポジシオン」、朝倉勝治「朝の市場」など現在も精力的に活動中の作家作品も。
 開場式では、神野信郎・サーラグループ名誉顧問が主催者代表であいさつ。テープカットで開場後、岡田亘世・豊橋市美術博物館主任学芸員、大野俊治・穂の国文化研究室キュレーター、中村敏子・元三越百貨店日本橋店美術部参与らによるギャラリートークも行われた。同展は4月16日まで。入場無料で、会期中無休。
  (田中博子)

 豊橋市駅前大通2の名豊ギャラリーで18日、名豊ビル最終企画展「戦後から現代へ “東三河の絵師たち”」が開幕した。名豊ビルの解体を控え、今展が現会場での最後の展示会。初日は関係者約40人が出席し、開場式が開かれた。
 2005年に開設し、貸しギャラリーや独自の企画展などメセナ事業を展開してきた同ギャラリー。今企画展を終えると同ビルから開発ビル9階に移転する。郷土作家の紹介に力を入れてきた同ギャラリーらしく、今展では、これまでの企画展に登場した作家を含め、昭和1ケタ生まれまでの郷土東三河ゆかりの画家を抜粋、その代表的な作品を紹介する。
 会場では豊橋市美術博物館、刈谷市美術館、豊川市桜ヶ丘ミュージアム、田原市博物館、蒲郡市博物館、個人・所蔵蔵の、29作家による34作品を2室で展示。戦後の東三河の画壇をけん引してきた作家たちの象徴的な洋画や日本画を並べている。
 展示作品の中で最も古いものは、1947(昭和22)年に小田正春が手掛けた「初夏の庭」。戦後間もなくとは思えないモダンな絵が楽しめる。
 石川彦男「老機関車」、鈴木武「関屋河岸」など、豊橋を描いた作品、森清治郎「南佛の村」、伊東隆雄「再見」、高畑郁子「聖地の子達」といった海外を題材にした作品、伊勢湾台風がテーマの中島良「水害地の人(母と子)」、成田闘争を描く大森運夫の「地鳴りⅡ」など社会性ある作品、宮城照己「コンポジシオン」、朝倉勝治「朝の市場」など現在も精力的に活動中の作家作品も。
 開場式では、神野信郎・サーラグループ名誉顧問が主催者代表であいさつ。テープカットで開場後、岡田亘世・豊橋市美術博物館主任学芸員、大野俊治・穂の国文化研究室キュレーター、中村敏子・元三越百貨店日本橋店美術部参与らによるギャラリートークも行われた。同展は4月16日まで。入場無料で、会期中無休。
  (田中博子)

海外を題材にした森清治郎「南佛の村」㊨などを紹介する中村敏子氏㊦=名豊ギャラリーで
海外を題材にした森清治郎「南佛の村」㊨などを紹介する中村敏子氏㊦=名豊ギャラリーで

カテゴリー:社会・経済

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