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豊橋市中央図書館で羽田八幡宮文庫の旧蔵資料展

羽田八幡宮文庫展
羽田八幡宮文庫展
豊橋市中央図書館で羽田八幡宮文庫の旧蔵資料展

 豊橋市中央図書館は、花田町の羽田八幡宮にある「羽田八幡宮文庫」の旧蔵資料展を開催している。12月27日まで。
 資料展は今年7月に豊橋市図書館、羽田八幡宮、湊神明社などで所蔵する同文庫の旧蔵資料が市の文化財指定を受けたことを記念して開催。旧蔵資料から、一般には初公開となる織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の書翰(しょかん)や後奈良天皇、後陽成天皇などの宸翰(しんかん)の計8点のほか、書籍、扁額・掛軸、書函など合わせて約100点が展示されている。
 羽田八幡宮文庫は1848(嘉永元)年、吉田の町民である福谷藤左衛門世黄、羽田八幡宮神主の羽田野敬雄、佐野蓬宇らの雑談の中で福谷が「文庫を造って子孫に書籍を残したい」と言ったことをきっかけに、町民などの出資を広く受けて設立。当時としてはまれな近代的閉架式文庫で、一部書籍の貸し出しもしていた。
 吉田藩主松平信古からも好意的に受け止められ、数多くの有力者から書籍の奉納を受けるなど、76(明治9)年には蔵書数が2515部1万369巻を数え、市民発の文庫としては大成功を収めた。
 その後、発起人らが亡くなってから文庫は衰退、1907(明治40)年頃に閉鎖された。蔵書も流出したが、石巻神社の神主で羽田八幡宮の神主を兼任していた大木聟治が流出した書籍を買い戻して市に託し、市立図書館創立の礎となった。
 資料展を訪れた豊橋市内の女性は「自分の生まれ育った町にこの時代から近代的な施設があったことに驚きです」と話していた。
 27日には羽田八幡宮で羽田八幡宮文庫(国登録文化財)の建物も公開される。問い合わせは豊橋市図書館(0532・31・3131)、羽田八幡宮(0532・31・7968)へ。
【岸侑輝】

 豊橋市中央図書館は、花田町の羽田八幡宮にある「羽田八幡宮文庫」の旧蔵資料展を開催している。12月27日まで。
 資料展は今年7月に豊橋市図書館、羽田八幡宮、湊神明社などで所蔵する同文庫の旧蔵資料が市の文化財指定を受けたことを記念して開催。旧蔵資料から、一般には初公開となる織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の書翰(しょかん)や後奈良天皇、後陽成天皇などの宸翰(しんかん)の計8点のほか、書籍、扁額・掛軸、書函など合わせて約100点が展示されている。
 羽田八幡宮文庫は1848(嘉永元)年、吉田の町民である福谷藤左衛門世黄、羽田八幡宮神主の羽田野敬雄、佐野蓬宇らの雑談の中で福谷が「文庫を造って子孫に書籍を残したい」と言ったことをきっかけに、町民などの出資を広く受けて設立。当時としてはまれな近代的閉架式文庫で、一部書籍の貸し出しもしていた。
 吉田藩主松平信古からも好意的に受け止められ、数多くの有力者から書籍の奉納を受けるなど、76(明治9)年には蔵書数が2515部1万369巻を数え、市民発の文庫としては大成功を収めた。
 その後、発起人らが亡くなってから文庫は衰退、1907(明治40)年頃に閉鎖された。蔵書も流出したが、石巻神社の神主で羽田八幡宮の神主を兼任していた大木聟治が流出した書籍を買い戻して市に託し、市立図書館創立の礎となった。
 資料展を訪れた豊橋市内の女性は「自分の生まれ育った町にこの時代から近代的な施設があったことに驚きです」と話していた。
 27日には羽田八幡宮で羽田八幡宮文庫(国登録文化財)の建物も公開される。問い合わせは豊橋市図書館(0532・31・3131)、羽田八幡宮(0532・31・7968)へ。
【岸侑輝】

羽田八幡宮文庫展
羽田八幡宮文庫展
豊橋市中央図書館で羽田八幡宮文庫の旧蔵資料展

カテゴリー:芸能・文化 / イベント

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