蒲郡ふ頭11号岸壁に「にっぽん丸」寄港

　蒲郡ふ頭11号岸壁（蒲郡市浜町）に25日、商船三井客船「にっぽん丸」が９年ぶりに寄港した。国内クルーズ再開後、大型客船が来るのは初。同日夕に再び海へ出た。
　新型コロナウイルスの影響でクルーズは中止や延期が続いていたが、今月２日から再開した。24日に横浜を出発、この日午前９時に入港した。乗客はオプションツアーでバスに乗って豊田市の香嵐渓の絶景を楽しむ人、タクシーで市内観光をする人、船内でくつろぐ人もいる。
　今回、市は県と連携して感染対策をした。また、豊川保健所などと事前調整して体制を整えた。にっぽん丸側も乗船前に全乗客にＰＣＲ検査などを実施するなどした。
　入港歓迎式典は開かれなかったが、鈴木寿明市長をはじめ市職員などが「Ｗｅｌｃｏｍｅ　ｔｏ　ＧＡＭＡＧＯＲＩ（ようこそ蒲郡へ）」と書かれた旗を振って出迎えた。神奈川県から来た60代の夫婦は「待ちに待っていました。十分な感染対策をしていて安心して乗れました」と話した。船の見物に来た蒲郡市内の75歳女性は「来てくれてとてもうれしい」と喜んだ。
　午後４時半に出港する際は手筒花火で見送った。
【林大二朗】