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江口さん招き豊橋で「吉田塾」例会

障害者福祉とスポーツの課題を一気に解決した江口さん
障害者福祉とスポーツの課題を一気に解決した江口さん

 若手経営者らによる政治、経済、経営の勉強会「吉田塾」(塾長=山本明彦・元副金融担当相)は25日夜、豊橋市西松山町の山本事務所で第119回例会を開き、石巻本町でサッカースクールや障害者福祉施設を経営する江口力也さんが「スポーツ×障がい者支援」と題して講演した。サッカー指導経験をもとに、プロスポーツ選手の第二の人生と障害者福祉の問題を解決する全国初の取り組みを紹介した。

 江口さんはサッカーを取り巻く現状を「部活動は今後なくなり、専任スタッフやコーチを雇う金銭的な負担が大きいクラブ運営も未来がない」と説明した。
 知的障害児の福祉サービス事業所「forライフ」を始めた頃、家と学校以外に新たな居場所としての事業所でスポーツを広めようと試みた。その中で「家と学校に押し込められた子はエネルギーを発散する場がない」といい、障害者福祉の問題を解決する糸口としてスポーツとの融合に着目した経緯を紹介した。
 福祉事業の実績をもとに資金調達し、子どもたちが遊べるフットサルコート「フガールエスタディオ石巻」を新設。指導者経験を生かし、並行して地域の子どもたちのチーム「リコプエンテ」も立ち上げた。
 福祉とサッカーの事業が連携したところで、アスリートのセカンドキャリアを福祉の場で活用するモデルが完成した。
 forライフの利用者は施設での作業工賃のほかにクラブチームの競技場の保守や管理などでも収入を得る。クラブの指導者は福祉サービス事業所の職員も兼ねて「二足のわらじ」を履く。
 江口さんは「福祉もスクールも単独では生活ができない。アスリートが第二の人生で家庭を築ける十分な収入を受けることが肝心」とし「障害児は、やりがいのある作業と適度な運動で夜もしっかり眠れる。親御さんも安心して信頼関係も強くなった」と胸を張る。
 今後は小中学生と社会人クラブのリーグ立ち上げにも意欲をみせ、来年度本格化させたい考えだ。「アスリートたちも競技に関われるし、競技力向上や地域活性化にもつながる」と狙いを説明した。
【加藤広宣】

 若手経営者らによる政治、経済、経営の勉強会「吉田塾」(塾長=山本明彦・元副金融担当相)は25日夜、豊橋市西松山町の山本事務所で第119回例会を開き、石巻本町でサッカースクールや障害者福祉施設を経営する江口力也さんが「スポーツ×障がい者支援」と題して講演した。サッカー指導経験をもとに、プロスポーツ選手の第二の人生と障害者福祉の問題を解決する全国初の取り組みを紹介した。

 江口さんはサッカーを取り巻く現状を「部活動は今後なくなり、専任スタッフやコーチを雇う金銭的な負担が大きいクラブ運営も未来がない」と説明した。
 知的障害児の福祉サービス事業所「forライフ」を始めた頃、家と学校以外に新たな居場所としての事業所でスポーツを広めようと試みた。その中で「家と学校に押し込められた子はエネルギーを発散する場がない」といい、障害者福祉の問題を解決する糸口としてスポーツとの融合に着目した経緯を紹介した。
 福祉事業の実績をもとに資金調達し、子どもたちが遊べるフットサルコート「フガールエスタディオ石巻」を新設。指導者経験を生かし、並行して地域の子どもたちのチーム「リコプエンテ」も立ち上げた。
 福祉とサッカーの事業が連携したところで、アスリートのセカンドキャリアを福祉の場で活用するモデルが完成した。
 forライフの利用者は施設での作業工賃のほかにクラブチームの競技場の保守や管理などでも収入を得る。クラブの指導者は福祉サービス事業所の職員も兼ねて「二足のわらじ」を履く。
 江口さんは「福祉もスクールも単独では生活ができない。アスリートが第二の人生で家庭を築ける十分な収入を受けることが肝心」とし「障害児は、やりがいのある作業と適度な運動で夜もしっかり眠れる。親御さんも安心して信頼関係も強くなった」と胸を張る。
 今後は小中学生と社会人クラブのリーグ立ち上げにも意欲をみせ、来年度本格化させたい考えだ。「アスリートたちも競技に関われるし、競技力向上や地域活性化にもつながる」と狙いを説明した。
【加藤広宣】

障害者福祉とスポーツの課題を一気に解決した江口さん
障害者福祉とスポーツの課題を一気に解決した江口さん

カテゴリー:社会・経済

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