田原市が「ぐるりんバス」利用呼び掛け

　田原市内で運行するコミュニティーバス「ぐるりんバス」の利用促進を狙いに、市公共交通会議はラッピング車両をかたどったペーパークラフトを作成した。市街づくり推進課職員の発案に、デザインが得意な上司らが協力してつくり上げた。市ホームページで台紙データを公開するほか、関連グッズをまとめたセットを市窓口で先着１００人にプレゼントしている。
　車体には市街地線「海号」（紺色）と「花号」（黄色）のデザインを採り入れた。各車体のほか、沿道のバス停看板や市観光キャラクター「キャベゾウ」も展開図として印刷される。台紙（２枚、Ａ４判）は市ホームページでダウンロードできる。余白に市街地線の乗り方も印刷される。
　発案は同課主事の田中裕崇さん（32）。３歳の長男が乗り物に興味を示すのを見て、制作を思い立った。上司や同僚が展開図デザインやバスのデータ採取などに協力。約１カ月かけ、制作費無料で公開にこぎつけた。
　新型コロナウイルス感染拡大で、10月の市街地線利用者数は前年度比25％減。全路線のうち最も影響を受けた。田中さんは「多くの子どもにつくってもらい、利用増につながれば」と期待する。
　同課窓口では、台紙と缶バッジなど関連グッズをまとめた「ぐるりんバスお楽しみセット」をプレゼントしている。乗車希望者が対象のため、市公共交通ガイドも進呈する。問い合わせは同課（０５３１・23・３５３５）へ。
【加藤広宣】