蒲郡市観光協会が調理長・料理長研修会。新美さんら講演「漁網工場見学なども効果的」

　蒲郡市観光協会の調理長・料理長研修会が21日、同市三谷町のホテル明山荘で開かれた。水産フリーライターの新美貴資さんが講演し、「漁業者との交流や漁網工場見学など行楽客に体験できる素材を生かせば良いのでは」とアドバイスした。
　新美さんは「東海３県のお魚ＰＲの取り組み」を演題に講演。料理長や水産関係者ら50人が聴講した。
　三重県桑名市ではハマグリやシジミのＰＲ活動をしており、「行楽客向けでなく地元住民に向けても広めようとしてるのがすばらしい」と話した。ほかにも鳥羽では未利用資源の海藻アカモクを活用した取り組み、伊勢志摩では地元で「食べる通信」を発行して水産加工品だけでなく農産物も案内していることを紹介した。
　蒲郡については、体験プログラムイベント「みかわｄｅオンパク」を行っていることから「漁業だけでなく漁師が使っている漁網などの生産拠点にもなっているため、魚市場とともに漁網工場の見学も取り入れても良いのでは」と指摘。「深海魚はクイズや検定を通してＰＲしたり、食べられる店のリストを発信してみては」とアドバイスした。
　会ではおさかなマイスターの神谷友成さんも講演。「魚の良さを伝えるには楽しさがないと響かない」と活動への心構えを説いた。
（安藤聡）