コロナ新規陽性者 県内343人、豊橋は10人

　県は10日、新たに３４３人の新型コロナウイルス陽性者を確認したと発表した。３００人を超えるのは５日連続。岐阜県の古田肇知事は前日、独自の非常事態宣言を県下に発令し、３連休明けに大村秀章知事と協議のうえ、国に緊急事態宣言の対象地域とするよう要請すると発表した。大村知事も連休中の数値に注目して判断したいと述べており、県内に緊急事態宣言が出される可能性が高くなっている。
　３４３人の管轄保健所別内訳は、県管轄が１５３人、名古屋市が１５９人、豊橋市が10人、岡崎市が12人、豊田市が９人。豊橋市は10歳未満男児３、20代男性２、20代女性１、30代男性１、40代女性１、50代女性１、70代男性１。70代男性は死亡した。痛風と高コレステロール血症の基礎疾患があったという。死者は市内11例目。ほかは８人が濃厚接触者だった。９人は自宅療養の方針。
　一方、９日に陽性と発表された３６２人の地域別内訳は、名古屋市が１４０人。東三河は豊橋市の20人のほか、豊川市が10代男性１、20代女性１、30代女性１、40代男性１▽田原市が10歳未満女児１、20代男性３▽設楽町が70代女性１、80代男性１。設楽町では初の陽性者で、これで東三河の全市町村でコロナ陽性者が出たことになる。２市１町の10人のうち、濃厚接触者は５人。また、豊川市の70代女性の死亡が報告された。
　年代別内訳は20代が１０１人、30代が63人、50代が48人、40代が41人など。70代以上の割合は12・４％だった。
　７日間の平均値でみる県独自の指標は、新規陽性者数が３１０・３人（危険）、入院患者数が６９０・９人（危険）、重症者数が41・７人（厳重警戒）、新規陽性者のうちの高齢者数が48・４人（危険）となった。
　昨年10月21日から１月９日までの陽性者は１万３３１０人となった。70代以上の割合は16・０％。感染経路不明者は43・８％。
　この期間の重症、中等症の割合は、10・７％。死者は３人増えて２６６人となった。
　９日現在の入院は６８８人、入院調整は26人、軽症か無症状の人向けの施設入所は２６０人、自宅療養１８４１人。
【山田一晶】