コロナ新規陽性者 再陽性含む県内246人、豊橋は11人

　県は20日、新たに２４６人の新型コロナウイルス陽性者を確認したと発表した。再度陽性となった１人を含む。２００人超は２日連続。患者の増加を受け、県は重症患者用病床を22床増やし、１２５床とすると発表した。【山田一晶】
　２４６人の管轄保健所別内訳は、県管轄が１２０人、名古屋市が89人、豊橋市が11人、岡崎市が９人、豊田市が17人。豊橋市は10代男性１、10代女性１、20代女性２、30代女性１、40代男性２、40代女性１、60代男性１、70代男性２。４人が濃厚接触者か知人が陽性となり自発的に検査を受けた。また市はクラスター（感染者集団）が発生している東部環境センターで13人目の陽性者が確認されたと発表した。
　一方、19日に陽性と発表された２４６人の地域別内訳は、豊橋市の18人のほか、豊川市が20代男性１、20代女性１、40代男性１、50代男性１、70代男性１、70代女性１▽蒲郡市が70代男性１、90代男性１、90代女性１。２市計９人のうち、濃厚接触者は５人だった。
　年代別内訳は、20代が50人、50代が43人、40代が32人、70代が30人など。70代以上の割合は19・５％だった。
　７日間の平均値でみる県の指標によると、新規陽性者は２７４・１人、入院患者は７１３・９人、重症者は57・１人、新規陽性者のうち高齢者は38・７人でいずれも「危険」領域。今月12日現在の陽性率は９・３％で、「警戒」領域。
　昨年10月21日から１月19日までの第３波の陽性者は１万５８９９人となった。70代以上の割合は15・７％、感染経路不明者は43・７％。
　この期間の重症、中等症の患者の割合は10・６％。死者は７人増えて３３７人となった。
　19日現在の入院は６９７人、入院調整は20人、軽症か無症状の人向けの施設入所は２２３人。自宅療養は２１９３人。

名大など重傷者向けに計22床増床

　大村秀章知事は20日、名古屋大学、名古屋市立大学、藤田医科大学、愛知医科大学が重症者向けに計22床増床し、県内で計１２５床を確保したと発表した。
　４大学と県は協定に基づき、体外式膜型人工肺（ＥＣＭＯ）や集中治療室（ＩＣＵ）などがある重症患者用病床を名大が10から15床に、名古屋市大が８から16床に、藤田医科大が15から17床に、愛知医科大が６から13床に増やした。
　この結果、県内は中等症、軽症患者向けなどを含め、全体で１１０２床余となった。大村知事は「今後も患者の増加を見据え、地域の各医療機関の協力をいただきながら、医療提供体制の一層の強化に努めたい」と述べた。
（後藤康之）