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田原の農家ら全国医療従事者にミニトマトと言葉

医療従事者に贈るミニトマトの箱を持つ小川さん=おがわ農園で
医療従事者に贈るミニトマトの箱を持つ小川さん=おがわ農園で
同封するメッセージとミニトマト
同封するメッセージとミニトマト

 田原市中山町のミニトマト栽培と販売「おがわ農園」の小川浩康さん(30)は、新型コロナウイルスと戦う医療従事者に対し、応援メッセージと一緒にミニトマトを贈る活動に取り組んでいる。現在、4人の農家が共感し、全国の病院に感謝の気持ちを届けている。
 昨春の第1波の際、ウイルスに立ち向かう医療現場の応援のため、ツイッターで応援メッセージの募集を呼びかけながらミニトマトを無償で贈っていた。その後、コロナの性質は分かってきたが陽性者が増加し、医療体制が逼迫(ひっぱく)した。また、医療従事者が差別や批判などを受ける事態となり、当初とは違う理由で苦しんでいることを報道で知った。
 コロナ禍で農産物の販路がなくなって生産者が苦労した時に、全国の人が支援してくれた。その恩返しを「今度は医療に届けたい」と考えた。小川さんは「やられたらやり返す、恩返しだ!」とテレビドラマの名セリフをまねて、1月11日に再び動き出した。
 昨年は小川さんだけで活動したが、贈れる数に限りがあった。今回は豊橋市小島町の「めぐりとまと」を栽培する伊藤充治さんや兵庫、熊本の両県のミニトマト農家計4人と一緒になって活動している。これまで、ミニトマトを届けたのは北海道から鹿児島までの20医療機関にのぼる。小川さんは、ほかの野菜も届けたいと考えたが、休憩の間に切ったり焼いたりしなくても済むミニトマトが喜ばれるようだ。
 応援メッセージは、ツイッターのダイレクトメッセージで「疲労と恐怖の中、最前線で闘い、毎日大変な中ありがとうございます!」と送られてきた文をワードで印刷した紙として送る。先方の医療機関からは「応援されることが今までなかった」「すごくうれしい」「励みになる」と感謝の言葉が返ってきた。
 小川さんは「ミニトマトを贈ることは単なるおまけ。応援メッセージで精神的な支えになりたい」と話した。
 ただ、ミニトマトを無償で送り続けるには資金的な限界が近づいている。それでも続けようと小川さんは、生産者と消費者を直接つなぐアプリ「ポケットマルシェ」で出品しているミニトマトの販売価格に支援費を上乗せした。そしてその売り上げの一部を使い、1件でも多く届けようと頑張っている。
 小川さんは「医療従事者の方が元の生活に戻れるよう、力になっていきたいです」と話した。
 問い合わせは小川さん(電話090・8959・1749、メールmixer_atsumi@yahoo.co.jp)へ。
【林大二朗】

 田原市中山町のミニトマト栽培と販売「おがわ農園」の小川浩康さん(30)は、新型コロナウイルスと戦う医療従事者に対し、応援メッセージと一緒にミニトマトを贈る活動に取り組んでいる。現在、4人の農家が共感し、全国の病院に感謝の気持ちを届けている。
 昨春の第1波の際、ウイルスに立ち向かう医療現場の応援のため、ツイッターで応援メッセージの募集を呼びかけながらミニトマトを無償で贈っていた。その後、コロナの性質は分かってきたが陽性者が増加し、医療体制が逼迫(ひっぱく)した。また、医療従事者が差別や批判などを受ける事態となり、当初とは違う理由で苦しんでいることを報道で知った。
 コロナ禍で農産物の販路がなくなって生産者が苦労した時に、全国の人が支援してくれた。その恩返しを「今度は医療に届けたい」と考えた。小川さんは「やられたらやり返す、恩返しだ!」とテレビドラマの名セリフをまねて、1月11日に再び動き出した。
 昨年は小川さんだけで活動したが、贈れる数に限りがあった。今回は豊橋市小島町の「めぐりとまと」を栽培する伊藤充治さんや兵庫、熊本の両県のミニトマト農家計4人と一緒になって活動している。これまで、ミニトマトを届けたのは北海道から鹿児島までの20医療機関にのぼる。小川さんは、ほかの野菜も届けたいと考えたが、休憩の間に切ったり焼いたりしなくても済むミニトマトが喜ばれるようだ。
 応援メッセージは、ツイッターのダイレクトメッセージで「疲労と恐怖の中、最前線で闘い、毎日大変な中ありがとうございます!」と送られてきた文をワードで印刷した紙として送る。先方の医療機関からは「応援されることが今までなかった」「すごくうれしい」「励みになる」と感謝の言葉が返ってきた。
 小川さんは「ミニトマトを贈ることは単なるおまけ。応援メッセージで精神的な支えになりたい」と話した。
 ただ、ミニトマトを無償で送り続けるには資金的な限界が近づいている。それでも続けようと小川さんは、生産者と消費者を直接つなぐアプリ「ポケットマルシェ」で出品しているミニトマトの販売価格に支援費を上乗せした。そしてその売り上げの一部を使い、1件でも多く届けようと頑張っている。
 小川さんは「医療従事者の方が元の生活に戻れるよう、力になっていきたいです」と話した。
 問い合わせは小川さん(電話090・8959・1749、メールmixer_atsumi@yahoo.co.jp)へ。
【林大二朗】

医療従事者に贈るミニトマトの箱を持つ小川さん=おがわ農園で
医療従事者に贈るミニトマトの箱を持つ小川さん=おがわ農園で
同封するメッセージとミニトマト
同封するメッセージとミニトマト

カテゴリー:社会・経済

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