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田原凧300枚を寄贈

寄贈式で「青五」の凧を持つ近藤代表㊧と藤城会長(中央)
寄贈式で「青五」の凧を持つ近藤代表㊧と藤城会長(中央)
保存会の各チームに分配される凧骨
保存会の各チームに分配される凧骨
凧を作る中泉さん(提供)
凧を作る中泉さん(提供)

 田原市豊島町の運送業「藤通」(近藤資浩代表)は13日、「田原凧(たこ)保存会」(藤城正孝会長)に凧約300枚と10万円を寄贈した。2015年に82歳で亡くなった近藤代表の義父、中泉斈(さとる)さんの遺品だ。
 中泉さんは「五積建設」の棟梁で、保存会に所属する凧師だった。田原凧まつりの凧合戦に毎年参加するほど。多くの凧を自身で作り「青五(青い「五」の字)」の印を入れたけんか凧を操っていた。その作業場を撤去したところ、地下室から約300枚が出てきた。凧骨も含まれる。中泉さんの娘が凧保存会に相談し、寄贈することになった。
 近藤代表は「田原凧が大好きだった義父が人生をかけて作ったもの。ぜひ、その魂と一緒に揚げてほしい」と話し、目録を手渡した。受け取った藤城会長は「そのまま使うこともできるし、構造なども大変勉強になると思う。中泉名人の凧作りの秘伝が詰まっている」と話した。10万円と凧100枚が後継者育成のため、残りの凧約200枚が保存会の各チームのけんか凧として使われるという。
 中泉さんから建築を教わったこともある凧の学校「はやぶさ」の副校長、鳥井賢次さんは「親切丁寧な仕事をする人でした。子どもたちにも優しく、聞けば何でも教えてくれましたが、多くを語らない人だった。こんなに凧を作っていたとは、まったく知りませんでした」と懐かしむように話した。
【岸侑輝】

 田原市豊島町の運送業「藤通」(近藤資浩代表)は13日、「田原凧(たこ)保存会」(藤城正孝会長)に凧約300枚と10万円を寄贈した。2015年に82歳で亡くなった近藤代表の義父、中泉斈(さとる)さんの遺品だ。
 中泉さんは「五積建設」の棟梁で、保存会に所属する凧師だった。田原凧まつりの凧合戦に毎年参加するほど。多くの凧を自身で作り「青五(青い「五」の字)」の印を入れたけんか凧を操っていた。その作業場を撤去したところ、地下室から約300枚が出てきた。凧骨も含まれる。中泉さんの娘が凧保存会に相談し、寄贈することになった。
 近藤代表は「田原凧が大好きだった義父が人生をかけて作ったもの。ぜひ、その魂と一緒に揚げてほしい」と話し、目録を手渡した。受け取った藤城会長は「そのまま使うこともできるし、構造なども大変勉強になると思う。中泉名人の凧作りの秘伝が詰まっている」と話した。10万円と凧100枚が後継者育成のため、残りの凧約200枚が保存会の各チームのけんか凧として使われるという。
 中泉さんから建築を教わったこともある凧の学校「はやぶさ」の副校長、鳥井賢次さんは「親切丁寧な仕事をする人でした。子どもたちにも優しく、聞けば何でも教えてくれましたが、多くを語らない人だった。こんなに凧を作っていたとは、まったく知りませんでした」と懐かしむように話した。
【岸侑輝】

寄贈式で「青五」の凧を持つ近藤代表㊧と藤城会長(中央)
寄贈式で「青五」の凧を持つ近藤代表㊧と藤城会長(中央)
保存会の各チームに分配される凧骨
保存会の各チームに分配される凧骨
凧を作る中泉さん(提供)
凧を作る中泉さん(提供)

カテゴリー:社会・経済 / 芸能・文化

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