「奥三河の魅力」料理で発揮

　県は、新城市と北設楽郡内で生産、加工される食材を生かすため、アスリートや健康志向の高い人向けのレシピを開発した。23日には同市能登瀬の奥三河蒸留所で関係者向けの試食会があり、開発に協力した「ホテルアークリッシュ豊橋」（豊橋市駅前大通１）の今里武総料理長が四つのメニューを紹介した。
　奥三河観光協議会と連携して「美と健康」をテーマにした旅行を提案する活動「ｏｋｕｍｉｋａｗＡｗａｋｅ／メザメ奥三河」の一環。高たんぱくなジビエの鹿肉、疲労回復に良いとされるブルーベリーなど、地域で加工、栽培される食材を使ったレシピを考えた。
　今里総料理長は「身体の内側から、美しくなる」をテーマにフレンチ料理のコースメニューを考案した。東栄町産鶏むね肉のハムサラダ▽設楽町で養殖する「絹姫サーモン」の蒸し料理▽鹿肉の煮込み▽新城産ほうじ茶のシフォンケーキ―の４品だ。「うめぽん酢」や、ゆずこしょう、ブルーベリーなど、地元で加工される調味料や果物で調理した。
　参加したスポーツイベント企画会社の有城辰徳さんは「手軽にできるレシピ。味に変化ができるため、作ってみたい」と話した。調味料製造「つくしんぼうの会」の荻野孝子さんは「ジャムと八丁みそなど想像つかない組み合わせに驚いた」と感想を語った。
　レシピは「メザメ奥三河」のウェブページで公開している。
【安藤聡】