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新城市消防署富山駐在所 9月末にも閉鎖

9月末に閉鎖する見通しの新城市消防署富山駐在所
9月末に閉鎖する見通しの新城市消防署富山駐在所

 豊根村富山地区にある新城市消防署富山駐在所は、9月末にも閉鎖する。「北設楽郡内消防署所適正配置計画」によって地区内に新たなヘリポートが整備され、防災ヘリコプターなどが離着陸できるようになるためだ。
 富山地区は、かつて「日本一のミニ村」と呼ばれた富山村だった。豊根村と合併前の人口は、2005年の国勢調査時点で208人と国内で最も少なかった。豊根村富山支所によると、今年2月28日現在は37世帯70人。
 消防と救急体制は1999年に新城市消防本部へ委託され、同時に富山駐在所が開設された。ワンボックスタイプの資機材搬送車と、消火活動用の小型動力ポンプ積載車が各1台配備された。2011年に策定された適正配置計画でヘリポート整備と駐在所閉鎖が方向づけられていた。
 駐在所には消防職員1人が平日は住み込み、3カ月ごとに交代。土、日曜は別の職員が派遣される。救急案件があった場合は、村役場職員による協力員が資機材搬送車を運転し、消防職員が同乗して現場を訪れ、豊根出張所を出発して富山へ向かう道中で中継する。
 出張所は村役場隣にあり、高規格救急車が配備されているが、富山地区へは霧石峠など山道を経由するため、片道約40分かかるという。
 消防本部によると、富山地区での救急出動件数は16年9件、17年と18年は各6件、19年はゼロ、20年は2件だった。昨年の2件は山間部で村外からの登山者だったという。火災は過去5年間でゼロだった。
 村は今年度約2400万円かけて川上地区の山中に広さ1046平方㍍のヘリポートを整備。今月中にも完成する。防災ヘリコプターの離着陸訓練など実施後、9月までに供用開始する。それまでには長野県南部や静岡県浜松市への搬送体制確立を目指している。
【安藤聡】

 豊根村富山地区にある新城市消防署富山駐在所は、9月末にも閉鎖する。「北設楽郡内消防署所適正配置計画」によって地区内に新たなヘリポートが整備され、防災ヘリコプターなどが離着陸できるようになるためだ。
 富山地区は、かつて「日本一のミニ村」と呼ばれた富山村だった。豊根村と合併前の人口は、2005年の国勢調査時点で208人と国内で最も少なかった。豊根村富山支所によると、今年2月28日現在は37世帯70人。
 消防と救急体制は1999年に新城市消防本部へ委託され、同時に富山駐在所が開設された。ワンボックスタイプの資機材搬送車と、消火活動用の小型動力ポンプ積載車が各1台配備された。2011年に策定された適正配置計画でヘリポート整備と駐在所閉鎖が方向づけられていた。
 駐在所には消防職員1人が平日は住み込み、3カ月ごとに交代。土、日曜は別の職員が派遣される。救急案件があった場合は、村役場職員による協力員が資機材搬送車を運転し、消防職員が同乗して現場を訪れ、豊根出張所を出発して富山へ向かう道中で中継する。
 出張所は村役場隣にあり、高規格救急車が配備されているが、富山地区へは霧石峠など山道を経由するため、片道約40分かかるという。
 消防本部によると、富山地区での救急出動件数は16年9件、17年と18年は各6件、19年はゼロ、20年は2件だった。昨年の2件は山間部で村外からの登山者だったという。火災は過去5年間でゼロだった。
 村は今年度約2400万円かけて川上地区の山中に広さ1046平方㍍のヘリポートを整備。今月中にも完成する。防災ヘリコプターの離着陸訓練など実施後、9月までに供用開始する。それまでには長野県南部や静岡県浜松市への搬送体制確立を目指している。
【安藤聡】

9月末に閉鎖する見通しの新城市消防署富山駐在所
9月末に閉鎖する見通しの新城市消防署富山駐在所

カテゴリー:社会・経済 / 政治・行政

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