コロナ禍でのんほいパーク入場者減

　豊橋総合動植物公園（のんほいパーク）の２０２０年度来園者数（いずれも速報値）は、対19年度で17％減の80万３８２６人にとどまった。新型コロナウイスル感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令で、臨時休園したことが減少要因だという。
　前年度は昨年４月に発令された最初の緊急事態宣言を受け、４月14日から41日にわたり臨時休園した。遊園地はその以前から85日間休業した。
　例年は来園者数が最も多い４月下旬から５月上旬の大型連休に集客できなかったことで落ち込んだという。４、５月の来園者数は19年度は10万６８８９人と15万２１７４人に対し、20年度は１万６０９５人と２万７９６１人。いずれも８割以上落ち込んだ。
　一方、６月以降はライオン放飼場の改装、夏の夜間開園「ナイトＺＯＯ」が好評で、屋外施設の特性を生かした堅調な集客で減少を抑えた。
　ここ数年は来園者数が順調に伸び、19年度は開園時（92年度）に次ぐ96万２８４０人を記録。専門家のマーケティングを駆使した集客が奏功しつつあったが、前年度はコロナ禍が水を差した。
　後藤一起主査は「最初の緊急事態宣言の衝撃が強すぎたが、夏以降は盛り返した。今後も万全なコロナ対策で来園者を迎えたい」と話す。
【加藤広宣】