県が高齢者施設のコロナ感染状況まとめ

　県は、今年３月の県内高齢者施設の新型コロナウイルス感染者の状況をまとめた。
　それによると、昨年７月１４日から今年３月までに県内の高齢者施設で発生した新型コロナウイルス感染症は６２４施設で、利用者、職員の感染者数は１８２３人にのぼっている。
　このうち３月の１カ月間では、新たに３５施設１１３人（県・中核市１４施設３０人、名古屋市２１施設８３人）の感染が発生した。２月１カ月の７３施設２８４人に比べると３８施設、１７１人減少した。
　感染者数の規模別では、利用者、職員合わせて１０人以上が感染したケース計３９件のうち、３月の発生は２件（うち１件は名古屋市）で、２月の７件に比べ５件減少した。
　大村秀章知事は「３月は件数、感染者数ともに減少したが、県内の感染者数は増加の傾向にあり、第４波が近いことも予想される。高齢者は重症化のリスクも高いことから、引き続き、高齢者を守る８つのポイント（①手指の消毒②個人防護具の着用③面会やプログラムの制限、休止④職員の健康管理の徹底⑤利用者の健康管理の徹底⑥定期的な換気⑦環境・器材消毒の実施⑧給食、リネン管理の徹底）を順守。ウイルスに感染しないよう注意してほしい」と呼び掛けた。
（後藤康之）