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渥美半島の野菜を広めたい

カテゴリー:特集

グランプリと特別賞を受賞した小川さん=おがわ農園で
グランプリと特別賞を受賞した小川さん=おがわ農園で
ミニトマトの生育を観察する小川さん
ミニトマトの生育を観察する小川さん
パエリア&アクアパッツァ
パエリア&アクアパッツァ

JAPANグランプリ好成績、田原の小川さん

 田原市中山町のミニトマト生産・販売「おがわ農園」のミニトマト「あつみちゃんトマト」が地域創生プロジェクト「にっぽんの宝物JAPANグランプリ」の「最強素材部門」で特別賞を、このトマトを使ったパエリア&アクアパッツァが「肉・海産物調理/加工部門」で最優秀賞を受賞した。東海3県でのグランプリ受賞は初めてという。農園を経営する小川浩康さんに話を聞いた。
 小川さんは「大会参加を通じて、多くの出会いがあり、農業する自分を見つめ直すことができました」と振り返る。
 「にっぽんの宝物」は、全国の商品の発掘、国内外への紹介、販売支援をするプロジェクト。グランプリは2009年に始まり事業者、自治体が力を合わせ、セミナーやグランプリ大会などを通じ、無名の「原石」から全国、世界レベルのヒット商品に育てる。
 小川さんは、プロジェクトがテレビで紹介されていたのを目にして申し込んだ。県内では地方大会がなかったため、オンラインで参加した。
 セミナーを通じ、山形県新庄市の魚介類販売「食の力コーポレーション」に注目した。「食の力」はコロナ禍で自宅の中にいても手軽に食べられる品としてパエリアとアクアパッツァを提供していた。「おいしいが何かが足りない」「もっとおいしくなるパーツがわからない」と壁に突き当たっていたという。
 小川さんが生産するミニトマト「あつみちゃんトマト」は味が濃く、うまみを強く感じることが売り物だ。皮が薄く、口に入れると甘味と酸味があふれる。トマトに適した環境づくりのため、ハウス栽培でスマートフォンで温度管理などをしている。トマトと毎日にらめっこするようにして生産する。
 セミナーで小川さんは、甘さではなく「うまみ」にこだわったトマトを栽培していると自己紹介した。食の力は「トマトを使ってみたい」と声をかけ、小川さんのトマトをふんだんに使用した「~あつみちゃんトマトたっぷり~魚屋さんのパエリア&アクアパッツァ」を開発した。
 商品は冷凍食品。電子レンジで地中海のレストランで食事をしているような気分になる味が楽しめるる。
 商品はJAPANグランプリに「肉・海産物調理/加工部門」で出場した。試食をした審査委員から「酸味と甘みのバランスがいい」「冷凍なのに、プロのスペイン料理店に行った気分になる」など好評だった。最優秀賞に輝いた。最強素材部門では特別賞を獲得した。
 審査した東京大学経営企画部の西山崇志部長は「山形と愛知の方が出会って、レベルの高い物が冷凍で出せる。満場一致の評価でした」と話した。
 小川さんは「これをきっかけに、いろんな人に渥美半島の野菜を知ってもらえればうれしい」と笑顔で話した。
【林大二朗】

JAPANグランプリ好成績、田原の小川さん

 田原市中山町のミニトマト生産・販売「おがわ農園」のミニトマト「あつみちゃんトマト」が地域創生プロジェクト「にっぽんの宝物JAPANグランプリ」の「最強素材部門」で特別賞を、このトマトを使ったパエリア&アクアパッツァが「肉・海産物調理/加工部門」で最優秀賞を受賞した。東海3県でのグランプリ受賞は初めてという。農園を経営する小川浩康さんに話を聞いた。
 小川さんは「大会参加を通じて、多くの出会いがあり、農業する自分を見つめ直すことができました」と振り返る。
 「にっぽんの宝物」は、全国の商品の発掘、国内外への紹介、販売支援をするプロジェクト。グランプリは2009年に始まり事業者、自治体が力を合わせ、セミナーやグランプリ大会などを通じ、無名の「原石」から全国、世界レベルのヒット商品に育てる。
 小川さんは、プロジェクトがテレビで紹介されていたのを目にして申し込んだ。県内では地方大会がなかったため、オンラインで参加した。
 セミナーを通じ、山形県新庄市の魚介類販売「食の力コーポレーション」に注目した。「食の力」はコロナ禍で自宅の中にいても手軽に食べられる品としてパエリアとアクアパッツァを提供していた。「おいしいが何かが足りない」「もっとおいしくなるパーツがわからない」と壁に突き当たっていたという。
 小川さんが生産するミニトマト「あつみちゃんトマト」は味が濃く、うまみを強く感じることが売り物だ。皮が薄く、口に入れると甘味と酸味があふれる。トマトに適した環境づくりのため、ハウス栽培でスマートフォンで温度管理などをしている。トマトと毎日にらめっこするようにして生産する。
 セミナーで小川さんは、甘さではなく「うまみ」にこだわったトマトを栽培していると自己紹介した。食の力は「トマトを使ってみたい」と声をかけ、小川さんのトマトをふんだんに使用した「~あつみちゃんトマトたっぷり~魚屋さんのパエリア&アクアパッツァ」を開発した。
 商品は冷凍食品。電子レンジで地中海のレストランで食事をしているような気分になる味が楽しめるる。
 商品はJAPANグランプリに「肉・海産物調理/加工部門」で出場した。試食をした審査委員から「酸味と甘みのバランスがいい」「冷凍なのに、プロのスペイン料理店に行った気分になる」など好評だった。最優秀賞に輝いた。最強素材部門では特別賞を獲得した。
 審査した東京大学経営企画部の西山崇志部長は「山形と愛知の方が出会って、レベルの高い物が冷凍で出せる。満場一致の評価でした」と話した。
 小川さんは「これをきっかけに、いろんな人に渥美半島の野菜を知ってもらえればうれしい」と笑顔で話した。
【林大二朗】

グランプリと特別賞を受賞した小川さん=おがわ農園で
グランプリと特別賞を受賞した小川さん=おがわ農園で
ミニトマトの生育を観察する小川さん
ミニトマトの生育を観察する小川さん
パエリア&アクアパッツァ
パエリア&アクアパッツァ

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