大型商業施設の土日曜休業

東三河各地の対応

　県が月末をめどに、大型商業施設へ要請した土日曜の休業が22日、対象施設で始まった。医薬品や生活必需品などの販売を除き、床面積１０００平方㍍以上の温浴施設、ゲームセンター、家電量販店などを対象に計４日間の休業を求める。臨時休業した施設では初日とあって、確認や様子見で訪れる人の姿もあった。
　豊橋市飯村南町のスーパー銭湯「ゆのゆＴＯＹＯＨＡＳＨＩ」では駐車場入り口にチェーンを張った上で、看板に「本日休館」の紙を貼った。
　店は土日曜は１０００人ほどの客でにぎわうという。対応に当たった従業員の大井健太郎さんは「来店したり、電話で問い合わせたりするお客さんもいたが、混乱はなかった」と話す。
　豊川市健康福祉センター「いかまい館」も休館。閉ざされた自動ドアに「浴室利用休止」と表示された。隣接する「本宮の湯」と共用する駐車場入り口には、本宮の湯の休業の表示が掲げられた。
　多くの高齢者が車などで駐車場へ乗り入れ、電気の消えた建物を見て引き返す姿が相次いだ。チラシを見た男性は「そうか、コロナだもんな」とつぶやきながら残念そうに施設を後にした。
　蒲郡市海陽町のショッピングモール「フェスティバルマーケット」は対象外となった。
　正午頃には、昼食や買い物で訪れる来場客の車が続々と乗り入れた。ラグーナテンボス広報担当者は「今回は対象外のため営業するが、従来の要請通り時短営業と飲食店の酒類販売はしない」と話した。
【取材班】