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豊川市民病院の地域包括ケア病棟稼働

地域包括ケア病棟のデイスペースで患者に寄り添う看護師ら=豊川市民病院で
地域包括ケア病棟のデイスペースで患者に寄り添う看護師ら=豊川市民病院で

 豊川市民病院(八幡町、西田勉院長)に、主に患者の在宅復帰を支援する「地域包括ケア病棟」が整備され、今月から稼働を開始した。東三河では蒲郡、新城市に次いで3例目で、入院患者が増える冬場の急性期病棟の病床緩和も期待される。
 急性期病棟での治療を終えた患者を、住宅復帰や介護施設での生活に円滑に移行できるように支援する回復期病棟に位置付けられ、旧精神病棟の東4階病棟を改修・整備。定員は26床で、5人の患者が利用を始めている。
 リハビリテーション専用室が3室設けられ、歩行訓練など体の機能を回復させる設備を備えた理学療法室と、入浴やトイレなど生活行動に重点を置いた作業療法室に分けられる。
 1日2単位以上、2階にある既存のリハビリ室での訓練と兼用で使われ、看護師や看護助手、リハビリ技師らが支援する。看護局の柳生逸子局長は「ベッドに入る際の体の向きや、自宅が2階建てなら階段を上る訓練など、患者の家庭環境に合わせたきめ細かい対応でサポートしたい」と話す。
 また、中央の廊下沿いには共用空間のデイスペースを設置。テレビを見ながら食事できる他、今後は体操やレクリエーションも企画。ほとんどの患者が自室から出て、このスペースで食事しており、柳生局長も「なるべく自宅に近い環境で生活してもらい、安心感と時間的な余裕を持って退院してほしい」と話す。
 同院の急性期病棟の病床数は527で、特に冬場は稼働率が90%を超える。急性期病棟が満床となった場合は、地域包括ケア病棟が受け入れ先としても役割を果たす。
(由本裕貴)

 豊川市民病院(八幡町、西田勉院長)に、主に患者の在宅復帰を支援する「地域包括ケア病棟」が整備され、今月から稼働を開始した。東三河では蒲郡、新城市に次いで3例目で、入院患者が増える冬場の急性期病棟の病床緩和も期待される。
 急性期病棟での治療を終えた患者を、住宅復帰や介護施設での生活に円滑に移行できるように支援する回復期病棟に位置付けられ、旧精神病棟の東4階病棟を改修・整備。定員は26床で、5人の患者が利用を始めている。
 リハビリテーション専用室が3室設けられ、歩行訓練など体の機能を回復させる設備を備えた理学療法室と、入浴やトイレなど生活行動に重点を置いた作業療法室に分けられる。
 1日2単位以上、2階にある既存のリハビリ室での訓練と兼用で使われ、看護師や看護助手、リハビリ技師らが支援する。看護局の柳生逸子局長は「ベッドに入る際の体の向きや、自宅が2階建てなら階段を上る訓練など、患者の家庭環境に合わせたきめ細かい対応でサポートしたい」と話す。
 また、中央の廊下沿いには共用空間のデイスペースを設置。テレビを見ながら食事できる他、今後は体操やレクリエーションも企画。ほとんどの患者が自室から出て、このスペースで食事しており、柳生局長も「なるべく自宅に近い環境で生活してもらい、安心感と時間的な余裕を持って退院してほしい」と話す。
 同院の急性期病棟の病床数は527で、特に冬場は稼働率が90%を超える。急性期病棟が満床となった場合は、地域包括ケア病棟が受け入れ先としても役割を果たす。
(由本裕貴)

地域包括ケア病棟のデイスペースで患者に寄り添う看護師ら=豊川市民病院で
地域包括ケア病棟のデイスペースで患者に寄り添う看護師ら=豊川市民病院で

カテゴリー:社会・経済

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