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RSウイルス感染症 愛知県内で流行

 RSウイルスの感染が春から拡大している。第21週(5月24~30日)は1定点あたりの発生報告数が3・79を記録した。2003年の調査開始以来、最も高い数値だ。この冬は新型コロナウイルス対策の副次的効果か、感染拡大の兆候がなかったというが、やや遅れて流行が始まったようだ。予防法は新型コロナウイルスと同じだが、感染するのは乳幼児中心。県は予防によよって、感染と重症化を防ぐよう異例の呼び掛けをしている。
 RSウイルスは、例年は乳幼児を中心に冬に流行する。感染すると、2日から1週間(通常4~5日)の潜伏期の後、せき、鼻水、発熱などの症状が出て、通常7~12日で治る。
 しかし3歳以下の場合、気管支炎や肺炎などを発症することがある。特に生後6月未満の乳児や体重が小さいまま生まれた子、呼吸器や循環器に基礎疾患を持つ子が感染すると、呼吸困難など重篤な呼吸器疾患を引き起こし、入院が必要になることもあるという。
 県は、感染症予防法に基づき、県内の小児科のある医療機関のうち182か所を定点として、感染症の動向調査をしている。昨年は全国的に冬の感染拡大の兆候が見られず、今年春から感染拡大が始まった第19週の報告数が1・02、第20週が1・86だったが、第21週は一気に3・79に急増し、、過去最高となったため、注意を促した。
 RSウイルスは患者の鼻水や唾液、手を介して感染する。特に家庭内でうつりやすいことで知られる。ウイルスが付いた箸やタオル、おもちゃやドアノブなどを介してウイルスは広がる。
 県感染症対策局は「RSウイルス感染症にはワクチンがない。特異的治療法もないので、感染しないよう予防を心掛けることが大切。手洗いの励行、マスクの着用、おもちゃ、手すりなどはこまめに消毒しましょう」と呼び掛けている。
(後藤康之)

 RSウイルスの感染が春から拡大している。第21週(5月24~30日)は1定点あたりの発生報告数が3・79を記録した。2003年の調査開始以来、最も高い数値だ。この冬は新型コロナウイルス対策の副次的効果か、感染拡大の兆候がなかったというが、やや遅れて流行が始まったようだ。予防法は新型コロナウイルスと同じだが、感染するのは乳幼児中心。県は予防によよって、感染と重症化を防ぐよう異例の呼び掛けをしている。
 RSウイルスは、例年は乳幼児を中心に冬に流行する。感染すると、2日から1週間(通常4~5日)の潜伏期の後、せき、鼻水、発熱などの症状が出て、通常7~12日で治る。
 しかし3歳以下の場合、気管支炎や肺炎などを発症することがある。特に生後6月未満の乳児や体重が小さいまま生まれた子、呼吸器や循環器に基礎疾患を持つ子が感染すると、呼吸困難など重篤な呼吸器疾患を引き起こし、入院が必要になることもあるという。
 県は、感染症予防法に基づき、県内の小児科のある医療機関のうち182か所を定点として、感染症の動向調査をしている。昨年は全国的に冬の感染拡大の兆候が見られず、今年春から感染拡大が始まった第19週の報告数が1・02、第20週が1・86だったが、第21週は一気に3・79に急増し、、過去最高となったため、注意を促した。
 RSウイルスは患者の鼻水や唾液、手を介して感染する。特に家庭内でうつりやすいことで知られる。ウイルスが付いた箸やタオル、おもちゃやドアノブなどを介してウイルスは広がる。
 県感染症対策局は「RSウイルス感染症にはワクチンがない。特異的治療法もないので、感染しないよう予防を心掛けることが大切。手洗いの励行、マスクの着用、おもちゃ、手すりなどはこまめに消毒しましょう」と呼び掛けている。
(後藤康之)

カテゴリー:社会・経済

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