スキーK1男子スーパー大回転 豊橋中部中1年の中村さん3位

　「ＪＯＣジュニアオリンピックカップ全国ジュニアスキー競技会」のＫ１（小学５・６年生）男子スーパー大回転部門で、豊橋市立中部中学校１年の中村騎士（ないと）さん（12）が３位に輝いた。７日、入学式に出席した足で市役所を訪れ、山西正泰教育長に報告、「夢は五輪出場」と力強く宣言した。
　競技会は３月24日、岩手県雫石町で開催。予選などを勝ち抜いた１０４人が出場した。
　コースは全長１０１０㍍。標高差３００㍍、平均斜度30度の斜面をハイスピードで一気に滑り降りながら、設置された旗門を交互にターンする。
　中村さんは、トップとわずか０・22差の48秒42でゴール。ただ、「48秒を切ることを目標にしていたので、タイムに満足していない」と悔しさを募らせる。
　決勝はスピードが出る固い雪質に加え、天候が変わりやすいコンディションの中でも「びびらず強気でいった」。
　同市立つつじが丘小学校出身。スキーをしていた４歳上の兄の影響で幼稚園時代から始めた。冬季は練習のため長野県白馬村に長期滞在し、技を磨く。
　県強化選手として見据えるのは五輪。まずは中学１年で国際大会への出場が目標だ。
　山西教育長は、真新しい制服に身を包んだ中村さんに「オリンピック選手になってここに戻ってきて」とエールを送った。
（飯塚雪）