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豊橋で「ひとすじの糸」上演を控え、女工役の若者7人座繰り体験

座繰りを体験する女工役の若者(右)と指導する矢澤さん。左後方は伊沢さん=豊橋市大井町で
座繰りを体験する女工役の若者(右)と指導する矢澤さん。左後方は伊沢さん=豊橋市大井町で

 豊橋を全国有数の製糸のまちに発展させた女性起業家・小淵しち(1847-1929年)の波乱の人生を描いた市民劇「ひとすじの糸」(6月24・25日)に女工役で出演する若者らが8日、豊橋市大井町で、座って糸を取る座繰りを体験した。
 劇は、郷土の偉人を次世代に伝えるため演劇を制作、上演する市民団体「ひとすじの会」(宮下孫太朗会長)が主催。豊橋で明治から昭和の時代に製糸業が栄え、その原動力となったしちを後世に伝えるための劇を企画した。
 製糸工場の作業場面で臨場感を出すため、1月から稽古を重ねている女工役の高校生や社会人ら7人が体験。演出の俳優・伊沢勉さんら関係者も見学した。
 養蚕文化と絹製品の普及を目指す「奥三河蚕玉の森プロジェクト」の矢澤由紀子さん(新城市)から指導を受け、7人は座繰り機の前に座り、湯の中に浮かんだ玉繭から光沢のある糸を紡いでいった。
 公演では、実際に座繰り機を置き作業をする場面があり、糸取りを体験した花井亜樹さん(25)=豊橋市=は「半年ぐらい勤めている若い女工さん役を演じます。きょう座繰りを使ったことで、糸取りに慣れた感じを出すイメージをつかむことができました」と話した。
 会場となったギャラリーMITAKAでは、新城市の養蚕家・海野久栄さんを追った山本忠史さんの写真展が開催され、伊沢さんも写真を見ながら矢澤さんから説明を受け演出の構想をさらに膨らませた。
 公演は2日間とも各2回公演。入場料はA席が大人2500円、小・中学生、高校生1000円など。問い合わせは、カットハウス孫太朗(0532・55・5610)へ
(中村晋也)

 豊橋を全国有数の製糸のまちに発展させた女性起業家・小淵しち(1847-1929年)の波乱の人生を描いた市民劇「ひとすじの糸」(6月24・25日)に女工役で出演する若者らが8日、豊橋市大井町で、座って糸を取る座繰りを体験した。
 劇は、郷土の偉人を次世代に伝えるため演劇を制作、上演する市民団体「ひとすじの会」(宮下孫太朗会長)が主催。豊橋で明治から昭和の時代に製糸業が栄え、その原動力となったしちを後世に伝えるための劇を企画した。
 製糸工場の作業場面で臨場感を出すため、1月から稽古を重ねている女工役の高校生や社会人ら7人が体験。演出の俳優・伊沢勉さんら関係者も見学した。
 養蚕文化と絹製品の普及を目指す「奥三河蚕玉の森プロジェクト」の矢澤由紀子さん(新城市)から指導を受け、7人は座繰り機の前に座り、湯の中に浮かんだ玉繭から光沢のある糸を紡いでいった。
 公演では、実際に座繰り機を置き作業をする場面があり、糸取りを体験した花井亜樹さん(25)=豊橋市=は「半年ぐらい勤めている若い女工さん役を演じます。きょう座繰りを使ったことで、糸取りに慣れた感じを出すイメージをつかむことができました」と話した。
 会場となったギャラリーMITAKAでは、新城市の養蚕家・海野久栄さんを追った山本忠史さんの写真展が開催され、伊沢さんも写真を見ながら矢澤さんから説明を受け演出の構想をさらに膨らませた。
 公演は2日間とも各2回公演。入場料はA席が大人2500円、小・中学生、高校生1000円など。問い合わせは、カットハウス孫太朗(0532・55・5610)へ
(中村晋也)

座繰りを体験する女工役の若者(右)と指導する矢澤さん。左後方は伊沢さん=豊橋市大井町で
座繰りを体験する女工役の若者(右)と指導する矢澤さん。左後方は伊沢さん=豊橋市大井町で

カテゴリー:社会・経済 / 芸能・文化

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