音楽コン「万里の長城杯」で栄誉

豊川の女性２人

　音楽コンクール「第23回万里の長城杯」（中国音楽理事会主催）の「民族楽器部門一般の部Ｂ」（35歳以上）で、豊川市金沢町の二胡講師安藤きよ美さん（59）が２位に輝いた。１位は該当者がなく、安藤さんが実質トップだった。
　コンクールは、民族楽器のほかピアノ、声楽、弦楽器、管楽器、邦楽などの部門がある。多くのコンクールは若手のみが参加でき年齢制限があるが、万里の長城杯は年齢を問わず参加できることで知られる。３月に東京と大阪でコンクールが、７月に東京で表彰式と受賞披露演奏会が開かれた。
　安藤さんは映画「ラストエンペラー」のテーマ曲を二胡で演奏。壮大でドラマチックな雰囲気を見事に表現した。審査員は「中国の伝統楽器で現代の映画音楽を素晴らしい音色で奏でた」と評価した。
　伴奏は安藤さんと二胡とピアノのデュオ「アイリス」を組む同市金屋本町のピアノ講師鈴木文子さん（51）。鈴木さんは優秀伴奏者賞を受賞した。
　安藤さんは「二胡を始めて25年、指導者となり16年になりますが、これまでやってきたことが間違いなかったと安心した。賞を励みにさらに精進したい」と話した。鈴木さんは「二胡の伴奏は勉強になることが多い。受賞はとてもうれしい」と述べた。
　２人はオリエント楽器音楽教室の講師を務めており、９月19日午前１１時半と午後２時から豊川店２階ホールで受賞記念を兼ねたミニコンサートを開く。
【竹下貴信】