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ナガバノイシモチソウ自生地を県の天然記念物に

県天然記念物に指定されるナガバノイチモチソウ自生地=幸公園で(提供)
県天然記念物に指定されるナガバノイチモチソウ自生地=幸公園で(提供)
虫を捕らえる多数の腺毛が特徴
虫を捕らえる多数の腺毛が特徴
県内2カ所しか自生しない珍しい赤花
県内2カ所しか自生しない珍しい赤花

 県文化財保護審議会は7月30日、豊橋市佐藤町の幸公園にあるナガバノイシモチソウ自生地を県の天然記念物に指定するよう答申した。数少ない自生地で知られる。市の県指定文化財は17件、天然記念物は4件となった。
 ナガバノイシモチソウはモウセンゴケ科の一年生食虫植物で、絶滅危惧種に指定される。葉の腺(せん)毛から粘液を分泌して虫を捕らえる。夏に開花し、白花と赤花の2種に分類される。
 国内の自生地は8カ所あるが、赤花種の自生は幸公園と豊明市(県指定天然記念物)しかない。豊橋湿原保護の会の保全活動が高く評価された。
 園内では1971年に発見された。市天然記念物。近隣でも自生していたが土地開発の影響で絶滅した。園内でも10年前に300個体まで減り、2013年から植生回復で1万6000個体まで回復した。現在は約2500平方㍍をフェンスで囲んでいる。
 市は6~8日の午前9時半から観察会(自由参加)を開く。7日は一般にも公開もする。問い合わせは市文化財センター(0532・56・6060)へ。
【加藤広宣】

 県文化財保護審議会は7月30日、豊橋市佐藤町の幸公園にあるナガバノイシモチソウ自生地を県の天然記念物に指定するよう答申した。数少ない自生地で知られる。市の県指定文化財は17件、天然記念物は4件となった。
 ナガバノイシモチソウはモウセンゴケ科の一年生食虫植物で、絶滅危惧種に指定される。葉の腺(せん)毛から粘液を分泌して虫を捕らえる。夏に開花し、白花と赤花の2種に分類される。
 国内の自生地は8カ所あるが、赤花種の自生は幸公園と豊明市(県指定天然記念物)しかない。豊橋湿原保護の会の保全活動が高く評価された。
 園内では1971年に発見された。市天然記念物。近隣でも自生していたが土地開発の影響で絶滅した。園内でも10年前に300個体まで減り、2013年から植生回復で1万6000個体まで回復した。現在は約2500平方㍍をフェンスで囲んでいる。
 市は6~8日の午前9時半から観察会(自由参加)を開く。7日は一般にも公開もする。問い合わせは市文化財センター(0532・56・6060)へ。
【加藤広宣】

県天然記念物に指定されるナガバノイチモチソウ自生地=幸公園で(提供)
県天然記念物に指定されるナガバノイチモチソウ自生地=幸公園で(提供)
虫を捕らえる多数の腺毛が特徴
虫を捕らえる多数の腺毛が特徴
県内2カ所しか自生しない珍しい赤花
県内2カ所しか自生しない珍しい赤花

カテゴリー:社会・経済

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