出直し東栄町長選きょう3日告示

　東栄町の出直し町長選は３日に告示される。五十音順に元町長の尾林克時氏（71）、前町長の村上孝治氏（63）の２氏が立候補を予定する。両陣営とも５日間の選挙戦に向けて最終準備を整えた。
　
　選挙戦は村上氏が医療体制縮小の方針を示したことに対し、人工透析の再開など、体制充実を訴えた住民団体の要請を受けた尾林氏が挑む。
　尾林氏は午後から下田の事務所で支持者と会談。「リコール（解職請求）活動によって全国から注目されるようになった。負けるわけにはいかない」と語った。選対事務長を務める元町議の伊藤久代さんは「医療と自治を守る気持ちが強い支援者が集まってくれた。リコール署名してくれた住民が協力してくれるのを願うだけです」と意気込みを語った。
　村上氏は支援者と一緒に本郷地内で３日に実施する出発式の会場を設営した。「選挙戦を通して町の実情に合わせた医療の在り方と、支援策を訴えていきたい」と話した。後援会長の丸山富一郎さんは「老朽化した東栄医療センターや人口減少などに伴う町の財政力を考えなければならない。そして若い世代が活躍できる環境整備も必要」と力説した。
　両陣営は３日午前９時半から事務所周辺で出発式を開く。
【安藤聡】