豊川で突風被害

　９日午前６時半頃、豊川市千歳通４から同市本野町にかけて突風が発生した。約２・４㌔の範囲で店舗の屋根が飛ばされるなどの被害が出た。けが人の情報は入ってない。竜巻の可能性があり、名古屋地方気象台は同日午後、職員を気象庁機動調査班として現地に派遣した。
　県によると建物26棟、車両22台に被害が出た。また、中央通付近では停電が起きた。
　中央通５では飲食店の屋根が飛ばされ、看板が倒れていた。また道路を挟んだ反対側の建物の屋根には、飛んできた建物の一部が引っかかっていた。市立金屋中学校では金属製のフェンスが壊れていた。
　中央通５付近に住む40代の夫婦は「地震が来たかと思ったほど家が揺れた」「雨風が激しくなり、気づいたら車と家の窓ガラスが割れていた」と話した。
　名古屋地方気象台によると当時、台風９号が西日本を北東に進み、暖かく湿った空気が流れ込んだため大気の状態が非常に不安定となり、活発な積乱雲が発生。豊川市付近も積乱雲が通過していた。
【林大二朗】