ワクチン接種実施の自治体、特色ある事業者向け支援
新型コロナウイルス感染拡大に苦しむ公共交通や観光などの業界を支えようと、ワクチン接種事業を担う自治体は事業者の稼働率アップを促す経済支援も進めている。観光バスやタクシーを使った輸送、旅館などを接種会場に利用するなど地域ごとに特色もある。
県は、豊橋市中浜町に設置した「豊橋中央会場」(旧マリエール豊橋)で7月10日に大規模接種を始めた。公共交通網や敷地内駐車場に限りがあるため、豊橋と豊川の両駅前からシャトルバスを運行する。
委託事業者の大手旅行代理店を通じて、地域のバス会社へ観光バスを手配する。接種日には終日15分間隔できめ細かく運行する。県は会場費用や運営従事者も含め接種事業費として約1億7000万円を計上した。8日からは追加枠の接種も始まった。
運転手の一人は「コロナ禍で走れず、バッテリーなどの故障も相次いでいた。走らせてもらえるだけありがたい」と支援策に感謝する。
豊橋市も6月から市保健所保健センターなどで集団接種を実施。今月8日から追加の集団接種も始まった。これに伴いタクシー利用者の運賃補助を実施。駐車場の混雑回避なども図り、公共交通機関とともに利用を推奨している。
補助は初乗りから片道600円、最大往復1200円まで。9月以降は再度集団接種を実施する想定で、路線バスの増便も含め7月臨時市議会で予算措置を講じた。
蒲郡市では5月下旬から市内の温泉旅館など7施設を集団接種会場に活用した。蒲郡、三谷、形原、西浦の温泉郷ではコロナ禍で宿泊客が激減している。200人収容可能な施設を対象に、旅館らしく大広間などを活用した。
市は1月と2月に専決処分で補正予算を計上し、会場使用料を含む運営費総額1億1950万円を委託した。
市は温泉旅館での集団接種について、追加実施も検討している。
【加藤広宣】
新型コロナウイルス感染拡大に苦しむ公共交通や観光などの業界を支えようと、ワクチン接種事業を担う自治体は事業者の稼働率アップを促す経済支援も進めている。観光バスやタクシーを使った輸送、旅館などを接種会場に利用するなど地域ごとに特色もある。
県は、豊橋市中浜町に設置した「豊橋中央会場」(旧マリエール豊橋)で7月10日に大規模接種を始めた。公共交通網や敷地内駐車場に限りがあるため、豊橋と豊川の両駅前からシャトルバスを運行する。
委託事業者の大手旅行代理店を通じて、地域のバス会社へ観光バスを手配する。接種日には終日15分間隔できめ細かく運行する。県は会場費用や運営従事者も含め接種事業費として約1億7000万円を計上した。8日からは追加枠の接種も始まった。
運転手の一人は「コロナ禍で走れず、バッテリーなどの故障も相次いでいた。走らせてもらえるだけありがたい」と支援策に感謝する。
豊橋市も6月から市保健所保健センターなどで集団接種を実施。今月8日から追加の集団接種も始まった。これに伴いタクシー利用者の運賃補助を実施。駐車場の混雑回避なども図り、公共交通機関とともに利用を推奨している。
補助は初乗りから片道600円、最大往復1200円まで。9月以降は再度集団接種を実施する想定で、路線バスの増便も含め7月臨時市議会で予算措置を講じた。
蒲郡市では5月下旬から市内の温泉旅館など7施設を集団接種会場に活用した。蒲郡、三谷、形原、西浦の温泉郷ではコロナ禍で宿泊客が激減している。200人収容可能な施設を対象に、旅館らしく大広間などを活用した。
市は1月と2月に専決処分で補正予算を計上し、会場使用料を含む運営費総額1億1950万円を委託した。
市は温泉旅館での集団接種について、追加実施も検討している。
【加藤広宣】