オンラインで独ヴォ市と10周年記念式典

　パートナーシティで交流関係にある豊橋市とドイツのヴォルフスブルグ市は23日、提携10周年を祝うオンラインの記念式典を開いた。浅井由崇市長とクラウス・モアース統括市長らが出席し、過去の10年を振り返るとともにさらなる友好を深めようと誓い合った。
　豊橋市側から豊橋日独協会の神野吾郎会長らが出席した。現地日独協会のバローグ・クラウス・輝子名誉会長らとの久々の対面を喜んだ。
　浅井市長は「実り多いこの10年だった。若者同士の交流事業を充実させてグローバルな人材を育たい」と述べた。９月末で退任のモアース統括市長は「永続的な関係を約束してくれた関係者と多くの市民に感謝する。さらなる両市の発展を」と願った。
　式典では過去の交流を動画で振り返り、ヴォルフスブルグ音楽学校の教員による伝統音楽シャコンヌのアンサンブル演奏もあった。また、市から「とよはしの匠」の松井美喜夫さんが手掛けた和柄額装、豊橋日独協会が帆前掛けを記念品として贈った。近くドイツから返礼品が届くという。
　両市はフォルクスワーゲングループの本社と日本法人本社がある関係から交流が本格化し、２０１１年６月に協定を結んだ。隔年で訪問団を派遣する他、中学生や調理師など幅広い人材交流が続く。マラソンランナーやオーケストラ、絵画などスポーツや文化の交流も盛ん。
【加藤広宣】