校訓と校歌の石碑移設

旧新城東から有教館高校へ

　開校３年目を迎えた県立新城有教館高校（新城市中野）に１日、旧新城東高校にあった校訓「自考自律」と校歌「われら」の石碑が移設された。今年３月に49年の歴史に幕を閉じた新城東高校同窓会が有教館の支援事業として作業を請け負った。
　新城有教館は、２０１９年に現在の場所に新設され、今年度で全学年生徒がそろった。県教委が少子化による学校再編を進め、新城と新城東の両校を統合した。学校所在地は新城高校、校訓と校歌は新城東のものを引き継ぐと決めていた。
　新城東は72年に開学し、今年３月に閉校した。計１万２６４１人が巣立った。校訓「自考自律」の石碑は幅２㍍、高さ90㌢、奥行き１㍍。１９９０年３月に第18回卒業生が寄贈した。校歌「われら」の石碑は幅１・３㍍、高さ１㍍、奥行き25㌢で、80年３月に第８回卒業生が贈った。
　１日午前、新城有教館で、造園業者が約３㌧の校訓碑を玄関前庭園に、昼過ぎには約１㌧の校歌碑を体育館前の庭園に移設した。
　新城東同窓会の長田共永会長は「有教館高校を応援する気持ちを伝えようと移設に協力した。新しい学校として認知されることを期待します」と語った。
　校門近くには、すでに旧新城高校の「質実剛健」の石碑があり、新城東の校訓は同じ敷地内に同居した。新城有教館の天野芳樹教頭は「３学年と、旧新城高校の校訓碑と一緒にそろった。両校の伝統を引き継いで学校運営したい」と話した。
【安藤聡】