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豊川で構成劇「ハイネさん」開幕

ハイネさん2021~豊川海軍工廠をめぐる物語~」で演じられた豊川空襲=小坂井文化会館で
ハイネさん2021~豊川海軍工廠をめぐる物語~」で演じられた豊川空襲=小坂井文化会館で
波子と拝音
波子と拝音

 市民による構成劇「ハイネさん2021~豊川海軍工廠(こうしょう)をめぐる物語~」が11日、豊川市小坂井文化会館で上演された。12日も午前11時と午後3時の舞台がある。
 「ハイネさん」は住田真理子さんの原作。2019年8月に市民朗読劇が上演されて好評だったため、今度は劇として東雲座カンパニーの城田文孝さんが演出した。公募で選ばれた市民が舞台に立った。
 太平洋戦争下、豊橋市に住む高等女学校の生徒、白井波子は子どもの頃から大の本好き。同じ趣味の同級生には恵まれないが、西洋文学にのめり込んでいく。
 そんな中、太平洋戦争の戦局が悪化した1943年、東京からの転校生、宮本拝音(はいね)がやってくる。2人は意気投合し、文学談義に花を咲かせる。やがて工廠への動員が決まり、2人は45年4月から工廠の寄宿舎で生活を始める。同年6月の豊橋空襲をそこから眺めた2人。
 やがて運命の日の8月7日、波子は生き延び、拝音は行方不明に。終戦を迎え、工廠内の惨劇が伝えられる中、拝音のことを思いながら女学校に戻った波子の家に、1通の封筒が届く。そこには…、というストーリー。
 役者の動きは少なく、せりふが世界を構成する。波子と拝音の女学生らしいかけあい、空襲の情景描写が言葉で表現される。
 幕が下り、出演者が再び姿を表すと、大きな拍手が起きていた。
【山田一晶】

 市民による構成劇「ハイネさん2021~豊川海軍工廠(こうしょう)をめぐる物語~」が11日、豊川市小坂井文化会館で上演された。12日も午前11時と午後3時の舞台がある。
 「ハイネさん」は住田真理子さんの原作。2019年8月に市民朗読劇が上演されて好評だったため、今度は劇として東雲座カンパニーの城田文孝さんが演出した。公募で選ばれた市民が舞台に立った。
 太平洋戦争下、豊橋市に住む高等女学校の生徒、白井波子は子どもの頃から大の本好き。同じ趣味の同級生には恵まれないが、西洋文学にのめり込んでいく。
 そんな中、太平洋戦争の戦局が悪化した1943年、東京からの転校生、宮本拝音(はいね)がやってくる。2人は意気投合し、文学談義に花を咲かせる。やがて工廠への動員が決まり、2人は45年4月から工廠の寄宿舎で生活を始める。同年6月の豊橋空襲をそこから眺めた2人。
 やがて運命の日の8月7日、波子は生き延び、拝音は行方不明に。終戦を迎え、工廠内の惨劇が伝えられる中、拝音のことを思いながら女学校に戻った波子の家に、1通の封筒が届く。そこには…、というストーリー。
 役者の動きは少なく、せりふが世界を構成する。波子と拝音の女学生らしいかけあい、空襲の情景描写が言葉で表現される。
 幕が下り、出演者が再び姿を表すと、大きな拍手が起きていた。
【山田一晶】

ハイネさん2021~豊川海軍工廠をめぐる物語~」で演じられた豊川空襲=小坂井文化会館で
ハイネさん2021~豊川海軍工廠をめぐる物語~」で演じられた豊川空襲=小坂井文化会館で
波子と拝音
波子と拝音

カテゴリー:社会・経済 / 芸能・文化

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