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本に親しむのに良い季節

欧州型の投資運用を紹介する著書を出版した渡邊さん=豊川市内で
欧州型の投資運用を紹介する著書を出版した渡邊さん=豊川市内で
研究集録を手にする熊谷会長と会員=東愛知新聞社で
研究集録を手にする熊谷会長と会員=東愛知新聞社で

豊川の渡邊さん著書のビジネス本

 豊川市国府町のファイナンシャルプランナー(FP)渡邊一慶さん(38)が、資産運用についての知識や助言をまとめた初の著書「定期貯金しか知りませんが、私、本当にお金持ちになれるんですか?」(秀和システム発行、税込み1650円)を出版した。丸善名古屋本店のビジネス部門週間ランキング1位に輝くなど注目されている。
 渡邊さんは小坂井高校、関西外国語大学を卒業後、三菱UFJ証券に入社。米国シティバンク銀行にヘッドハンティングされ、その後はプライベートバンク世界最大手、スイスのUBSへ転職。資産2億円以上の富裕層の資産管理を担当した。5年前に地元豊川市に戻り独立し、金融コンサルティング業「マネージュ」を設立。国内では珍しいマネー教育に特化したFPとして活動している。
 著書では、低金利の日本では銀行に貯金する人が多い現状を踏まえ、スイスでも実践されている安定した利回りが確保できる債券や投資信託などで資産を「守りながら増やす」欧州型の資産運用を推奨。非課税口座のNISAや年金対策に最適な「iDeCо」などの商品を紹介している。読者役の編集者との会話形式のため、投資の初心者にも分かりやすい解説書だ。
 渡邊さんは「大富豪だけでなく、一般人でも実践すれば着実に資産を増やせる。投資は詐欺など悪いイメージもあるけれど、正しい情報を中立的な立場から伝えたい」と話す。
 精文館書店本店(豊橋)や通販サイト・アマゾンで販売している。
(由本裕貴)

三遠地方民俗と歴史研究会

 東三河や遠州地域の歴史研究者や愛好者らでつくる「三遠地方民俗と歴史研究会」が、2年ぶりに研究集録を発刊した。近世を中心に地域ゆかりの人物や習俗などをテーマにした10編の研究成果を収めた。
 豊橋市美術博物館の久住祐一郎学芸員は、江戸時代の吉田藩を舞台にした「所替え」をテーマに寄稿した。幕府の意向を受けた領地替えで、新居の関所を持つ吉田藩では9回あった。ここでは1712(正徳2)年、幼い当主を抱える牧野家から大河内松平家に藩主が入れ替わる際の流れを文献を元に解説している。
 古河藩の松平信祝を迎えたこの所替えでは延岡、刈谷の両藩を含む4家が絡む大掛かりな玉突き人事となった。幕政の安定と世の中が平穏が訪れたことも背景にあるという。
 このほか、池田輝政の子孫と吉田藩のつながりの研究、岡崎や奥三河に残る石仏からたどったキリスト教信仰、現在の新城市にあった今水寺を武田信玄の「終焉地か」とする説を唱えた論文などもある。
 熊谷晧司会長は「これまでにない大胆な新説も交え、自由な雰囲気でまとまった」と話した。
 研究集録は1冊1200円で豊川堂と精文館書店で販売。新会員も募っており、年会費は2000円。問い合わせは事務局白井正さん(0532・54・4947)へ。
【加藤広宣】

豊川の渡邊さん著書のビジネス本

 豊川市国府町のファイナンシャルプランナー(FP)渡邊一慶さん(38)が、資産運用についての知識や助言をまとめた初の著書「定期貯金しか知りませんが、私、本当にお金持ちになれるんですか?」(秀和システム発行、税込み1650円)を出版した。丸善名古屋本店のビジネス部門週間ランキング1位に輝くなど注目されている。
 渡邊さんは小坂井高校、関西外国語大学を卒業後、三菱UFJ証券に入社。米国シティバンク銀行にヘッドハンティングされ、その後はプライベートバンク世界最大手、スイスのUBSへ転職。資産2億円以上の富裕層の資産管理を担当した。5年前に地元豊川市に戻り独立し、金融コンサルティング業「マネージュ」を設立。国内では珍しいマネー教育に特化したFPとして活動している。
 著書では、低金利の日本では銀行に貯金する人が多い現状を踏まえ、スイスでも実践されている安定した利回りが確保できる債券や投資信託などで資産を「守りながら増やす」欧州型の資産運用を推奨。非課税口座のNISAや年金対策に最適な「iDeCо」などの商品を紹介している。読者役の編集者との会話形式のため、投資の初心者にも分かりやすい解説書だ。
 渡邊さんは「大富豪だけでなく、一般人でも実践すれば着実に資産を増やせる。投資は詐欺など悪いイメージもあるけれど、正しい情報を中立的な立場から伝えたい」と話す。
 精文館書店本店(豊橋)や通販サイト・アマゾンで販売している。
(由本裕貴)

三遠地方民俗と歴史研究会

 東三河や遠州地域の歴史研究者や愛好者らでつくる「三遠地方民俗と歴史研究会」が、2年ぶりに研究集録を発刊した。近世を中心に地域ゆかりの人物や習俗などをテーマにした10編の研究成果を収めた。
 豊橋市美術博物館の久住祐一郎学芸員は、江戸時代の吉田藩を舞台にした「所替え」をテーマに寄稿した。幕府の意向を受けた領地替えで、新居の関所を持つ吉田藩では9回あった。ここでは1712(正徳2)年、幼い当主を抱える牧野家から大河内松平家に藩主が入れ替わる際の流れを文献を元に解説している。
 古河藩の松平信祝を迎えたこの所替えでは延岡、刈谷の両藩を含む4家が絡む大掛かりな玉突き人事となった。幕政の安定と世の中が平穏が訪れたことも背景にあるという。
 このほか、池田輝政の子孫と吉田藩のつながりの研究、岡崎や奥三河に残る石仏からたどったキリスト教信仰、現在の新城市にあった今水寺を武田信玄の「終焉地か」とする説を唱えた論文などもある。
 熊谷晧司会長は「これまでにない大胆な新説も交え、自由な雰囲気でまとまった」と話した。
 研究集録は1冊1200円で豊川堂と精文館書店で販売。新会員も募っており、年会費は2000円。問い合わせは事務局白井正さん(0532・54・4947)へ。
【加藤広宣】

欧州型の投資運用を紹介する著書を出版した渡邊さん=豊川市内で
欧州型の投資運用を紹介する著書を出版した渡邊さん=豊川市内で
研究集録を手にする熊谷会長と会員=東愛知新聞社で
研究集録を手にする熊谷会長と会員=東愛知新聞社で

カテゴリー:社会・経済

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