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豊橋で「ペンショップ オーテ」103周年記念展

長年店を切り盛りしている吉野さき江さん=いずれもギャラリー48で
長年店を切り盛りしている吉野さき江さん=いずれもギャラリー48で
展示写真を見るさき江さん
展示写真を見るさき江さん
昭和30年代のペン先なども展示
昭和30年代のペン先なども展示

 巨大な万年筆をかたどった外観で知られた豊橋市の老舗万年筆店「ペンショップ オーテ」。創業103周年を迎えた軌跡を振り返る記念展が、隣接する同市呉服町の「ギャラリー48」で開かれている。15歳で店に立ち、現在も現役で切り盛りする店主の吉野さき江さん(89)の卒寿祝いでもある。長男でギャラリーも運営する勝己さんの企画。31日まで。
 さき江さんの父、誓太郎さんが修業を積み、オリジナル万年筆の製造販売を手がける「吉野製作所」を創業したのは1919年。満州(現中国東北部)出店や強制疎開、豊橋大空襲の被災や再建などを経て、46年に誓太郎さんは逝去。48年にはさき江さんが店の職人の今泉隆基さんと結婚した。夫亡き後は一人で店を続けた。店舗のデザインは「アイデアマンだった」という初代の発案。現在も販売や修理に携わる店先には万年筆型の看板が出ている。
 展示は店の周年と3月でさき江さんが90歳になることから、家族が企画した。新型コロナウイルス禍で当初予定より少し遅れての開催となった。
 店を紹介する記事をはじめ、店内や若かりし頃のさき江さんが写るモノクロやカラー写真などを展示したほか、60年前後に作られたペン先なども並べた。外観の工事の様子、豊橋まつりのアドカーパレードに参加した際の写真なども。写真からは店だけでなく豊橋の町並みの移り変わりも知ることができる。
 「一つの業種で100年を超す店は少なく、その大半の期間を1人で担ってきたのはすごいこと」と勝己さん。「一生現役として万年筆の歴史を世の中に伝えていきたい」と話すさき江さんは、会場で「写真1枚1枚に思い出がある」と感慨深げだった。
【田中博子】

 巨大な万年筆をかたどった外観で知られた豊橋市の老舗万年筆店「ペンショップ オーテ」。創業103周年を迎えた軌跡を振り返る記念展が、隣接する同市呉服町の「ギャラリー48」で開かれている。15歳で店に立ち、現在も現役で切り盛りする店主の吉野さき江さん(89)の卒寿祝いでもある。長男でギャラリーも運営する勝己さんの企画。31日まで。
 さき江さんの父、誓太郎さんが修業を積み、オリジナル万年筆の製造販売を手がける「吉野製作所」を創業したのは1919年。満州(現中国東北部)出店や強制疎開、豊橋大空襲の被災や再建などを経て、46年に誓太郎さんは逝去。48年にはさき江さんが店の職人の今泉隆基さんと結婚した。夫亡き後は一人で店を続けた。店舗のデザインは「アイデアマンだった」という初代の発案。現在も販売や修理に携わる店先には万年筆型の看板が出ている。
 展示は店の周年と3月でさき江さんが90歳になることから、家族が企画した。新型コロナウイルス禍で当初予定より少し遅れての開催となった。
 店を紹介する記事をはじめ、店内や若かりし頃のさき江さんが写るモノクロやカラー写真などを展示したほか、60年前後に作られたペン先なども並べた。外観の工事の様子、豊橋まつりのアドカーパレードに参加した際の写真なども。写真からは店だけでなく豊橋の町並みの移り変わりも知ることができる。
 「一つの業種で100年を超す店は少なく、その大半の期間を1人で担ってきたのはすごいこと」と勝己さん。「一生現役として万年筆の歴史を世の中に伝えていきたい」と話すさき江さんは、会場で「写真1枚1枚に思い出がある」と感慨深げだった。
【田中博子】

長年店を切り盛りしている吉野さき江さん=いずれもギャラリー48で
長年店を切り盛りしている吉野さき江さん=いずれもギャラリー48で
展示写真を見るさき江さん
展示写真を見るさき江さん
昭和30年代のペン先なども展示
昭和30年代のペン先なども展示

カテゴリー:社会・経済 / 芸能・文化

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