豊橋市選管が移動期日前投票所設置

　豊橋市選挙管理委員会は27日、衆院選期日前投票期間に合わせ、愛知大学豊橋キャンパス（町畑町）などに路線バス車両を改装した「移動期日前投票所」を設けた。昨秋の豊橋市長選挙で導入したところ好評で、今回も29日まで大学や集客施設など６カ所を巡る。
　最初の愛知大学では午前10時から午後２時まで、正門付近に投票所を設けた。市内を走る豊鉄バスの車両を使い、入り口付近の補助席をたたんで投票用紙の記載台や投票箱を置いた。
　投票所には受け付け開始直後から続々と有権者らが訪れ、一時は30人以上が順番待ちの長い列をつくった。植田町から来た85歳の女性は「校区の投票所は歩くには遠く、通院で渥美線に乗るので試しに使ってみた。駅にも近く、投票に参加しやすい」と喜んだ。
　愛知大の会場ではこの日、短期大学部の追分里菜さん（20）と村井美月さん（19）が立会人を務め、不正行為などがないように目を配った。追分さんは「両親から投票は行くよう言われている。こんな投票所があれば便利」と話した。
　午後４時からは、イオン豊橋南店（野依町）に開設された。28日は豊橋創造大（牛川町）と道の駅とよはし（東七根町）、29日は豊橋技術科学大（天伯町）と豊橋駅南口広場（駅前大通１）に会場を設ける。いずれも午前10時と午後４時からで各４時間。
　市選挙管理委員会によると、昨秋の市長選では移動施設で３日間に１８４７人が投票した。
【加藤広宣】