「もけ部」校歌女子高生版が完成

　ものづくり応援キャラクター「豊橋工専高校模型部」（もけ部）の校歌「夢の道標」を、県立豊橋工科高校の生徒３人が歌った。
　もけ部は、豊橋市大岩町の超音波機器企画販売「エコーテック」が手がける。ものづくりを志す女子５人が登場。同社の超音波カッターの紹介や市内の観光、ものづくりに関係する情報などを紹介する。豊橋工科高校がモデルで、地域産業を応援している。若者にものづくりに興味を持ってもらおうと、女子高生による豊橋市政ＰＲプロジェクトともコラボするなど、さまざまな取り組みを進めている。
　テーマソングの「夢の道標」は、４月にゴーストシンガー版を「ＹｏｕＴｕｂｅ」で発表。その後、同校音楽部に所属する生徒３人の協力で、現役女子高生版を10月に発表した。
　歌ったのは星野葉月さん（３年）と水野和華さん（同）、草苅鳴唯さん（１年）。バンドや歌が好きな３人は、部長から「もけ部」校歌プロジェクトのことを聞き、歌ってみることにしたという。「豊橋工科をモデルにしたコンテンツがあることにびっくりした」と星野さん。
　全校生徒は８４０人だが女子は約80人しかいない。「女子にフォーカスを当ててくれたことにも驚きました」と話す。
　「夢の道標」のレコーディングで、星野さんは「人生で初めての経験。興奮したし、感動しました」と話す。水野さんは「貴重な体験をさせてもらった。楽しかった」。草苅さんは「このような取り組みに関われる環境の良さを改めて感じました」と語った。
　中学生の頃のものづくりに関する授業などを受け、家の設計や部屋のデザイン、インフラ整備などの街づくりに興味を持って豊橋工科に入学したという３人。学校の魅力を「実践的な環境が整っている」「先生から専門的、先進的なことを教えて貰える」と話す。将来は測量コンサルタントや住宅の設計、生活空間のデザイン関連の仕事に就きたいという。
　高校生活をエンジョイしている３人は、ものづくりに興味がある中学生に向けて「気になったらぜひ来てほしい。女子の入学も待ってます」と笑顔で話した。
　３人が歌う「夢の道標」は「ＹｏｕＴｕｂｅ」＝ＱＲコード＝で公開中。また来年１月末に豊橋市こども未来館「ここにこ」で開催予定の高校生によるものづくり大会「ユースモデリングコンテスト豊橋２０２２」でも歌声を披露するという。
【岸侑輝】