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東栄町長に住民が賠償求め提訴 新医療センター建設費を巡り

東栄医療センター=東栄町三輪で
東栄医療センター=東栄町三輪で

 東栄町が国民健康保険調整交付金の要件を確認しないまま新医療センターの建設計画を進めことにより、町が余分な負担をすることになったのは町長に過失があるとして、町民4人が村上孝治町長に4268万円を賠償するよう求める住民訴訟を名古屋地裁に起こした。提訴は8日付。
 訴状によると、町は国からの交付金1億4227万円を新医療センターの建設費に充てる計画を立てたが、設計が交付要件を満たさなかったため、交付金が支給されなかった。町は不足分を過疎債で賄うことにした。このため交付金のうち交付税を財源にできない3割にあたる4268万円を町が新たに支出しなければならないことになった、としている。
 村上町長は「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。
 町は医療体制縮小の方針を示し、2019年4月に休日夜間医療、翌年4月には人工透析を中止。老朽化した東栄医療センターを本郷に新築移転する計画を立てている。
 新医療センター建設をめぐり、住民団体「東栄をよくする会」が医療の充実を求めて運動を続け、今年6月には村上町長に対して署名活動の結果、解職請求(リコール)が成立。村上氏が同30日付で町長を辞職し、出直し町長選が8月8日にあり、村上氏が当選した。新施設建設工事の入札が再開し、9月16日に執行された。
【安藤聡】

 東栄町が国民健康保険調整交付金の要件を確認しないまま新医療センターの建設計画を進めことにより、町が余分な負担をすることになったのは町長に過失があるとして、町民4人が村上孝治町長に4268万円を賠償するよう求める住民訴訟を名古屋地裁に起こした。提訴は8日付。
 訴状によると、町は国からの交付金1億4227万円を新医療センターの建設費に充てる計画を立てたが、設計が交付要件を満たさなかったため、交付金が支給されなかった。町は不足分を過疎債で賄うことにした。このため交付金のうち交付税を財源にできない3割にあたる4268万円を町が新たに支出しなければならないことになった、としている。
 村上町長は「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。
 町は医療体制縮小の方針を示し、2019年4月に休日夜間医療、翌年4月には人工透析を中止。老朽化した東栄医療センターを本郷に新築移転する計画を立てている。
 新医療センター建設をめぐり、住民団体「東栄をよくする会」が医療の充実を求めて運動を続け、今年6月には村上町長に対して署名活動の結果、解職請求(リコール)が成立。村上氏が同30日付で町長を辞職し、出直し町長選が8月8日にあり、村上氏が当選した。新施設建設工事の入札が再開し、9月16日に執行された。
【安藤聡】

東栄医療センター=東栄町三輪で
東栄医療センター=東栄町三輪で

カテゴリー:社会・経済

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