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東三河3市の建物が文化財登録へ

蒲郡クラシックホテル本館
蒲郡クラシックホテル本館
井筒楼外観
井筒楼外観
中村家住宅主屋の外観(南面)
中村家住宅主屋の外観(南面)

 国の文化審議会は19日、登録有形文化財(建造物)の登録について文部科学相に答申した。年内に答申通り登録される見通し。東三河では3市の建物が対象になった。
【取材班】

■蒲郡クラシックホテル(蒲郡市竹島町)
 蒲郡クラシックホテルの本館など4棟が登録された。三河湾に面した丘に建つ眺望が売り物で、1934年開業した旧「蒲郡ホテル」が起源。昭和の文豪ら著名作家や皇族なども愛した歴史情緒あふれる建物群が残る。
 本館(1934年完成)は主要構造体にコンクリート、屋根は入母屋(いりもや)造の和洋折衷が特徴。玄関やレストランがある西棟と客室が並ぶ東棟からなる。
 斜面を生かした西棟は三層構造。銅板ぶきの屋根は階層ごとに意匠が異なる。塔屋は四方に広がる寄棟、三層目の屋根は城郭建築からとった「千鳥」「軒唐」の破風(はふ)を飾り付けた。
 六角堂(36年完成)は本館への通路にある寺院建築を模した木造建物。釉薬(ゆうやく)を施した瑠璃(るり)瓦と頂部の宝珠に柱のない「折り上げ天井」が特徴。
 料亭竹島(19年)と鶯宿(おうしゅく)亭(昭和前期)は本館南側の丘に建つ。ホテル開業前にあった旅館「常盤館」の施設。料亭竹島は竹材を、鶯宿亭は丸太材を多用した数寄屋風で、屋根は桟瓦(さんがわら)を用いた複雑な構造だ。ともに離れの料亭、茶室に利用している。

■旅館「井筒楼」「角上楼本館」(田原市福江町)
 井筒楼は1868年頃に建設された。1912年から複数回、増築している。木造2階建て瓦ぶきで583平方㍍。中庭を囲むロの字型で、表通りが2階建て入母屋造り、妻入り棟。西に前庭と入母屋造り南北棟、東に切妻造り南西棟を並べる複雑な構造。2階には52畳の大広間がある。
 角上楼本館は1936年頃の建設。木造2階建て瓦ぶきで、421平方㍍。中庭を囲むロの字型で、正面東西棟は総2階で天井が高い。2階に客室があり、背後に離れがある。
 いずれも当時の港街のにぎわいがうかがえる近代和風の建物。館主の上村純士さんは日々のメンテナンスを続けている。登録を受けて「当時の雰囲気を残しつつ、今のニーズに対応していかなければならない」と話し、伝統的な姿と商業施設を両立する苦労を語った。

■中村家住宅主屋(豊川市篠束町)
 伊那街道に面する農家の主屋で、1843年の建築。木造2階建て一部地下付きで瓦ぶきの241平方㍍。1928年に座敷が増築された。江戸期の建物でありながら、新しい建築様式を感じられるのが特徴という。
 切妻造で四周に下屋をめぐらせている。東は土間があり、近代に桑の地下貯蔵庫を設けている。
 小屋裏棟束の墨書から、中村庄三郎が23歳で分家したことを契機に建築したことが分かる。大工は伊奈村の伊沢庄十。1855(安政5)年に篠束神明宮御本殿を手掛けている人物。中村家は明治以降に養蚕を始めたという。
 申請にあたり、離れの建築を依頼されていた豊橋市下地町の望月工務店が、主屋の建物の沿革などを聞き取り調査するなど資料集めのうえ、歴史をまとめ、建物を実測し図面化するなど協力した。
 市の登録有形文化財は17件となった。

 国の文化審議会は19日、登録有形文化財(建造物)の登録について文部科学相に答申した。年内に答申通り登録される見通し。東三河では3市の建物が対象になった。
【取材班】

■蒲郡クラシックホテル(蒲郡市竹島町)
 蒲郡クラシックホテルの本館など4棟が登録された。三河湾に面した丘に建つ眺望が売り物で、1934年開業した旧「蒲郡ホテル」が起源。昭和の文豪ら著名作家や皇族なども愛した歴史情緒あふれる建物群が残る。
 本館(1934年完成)は主要構造体にコンクリート、屋根は入母屋(いりもや)造の和洋折衷が特徴。玄関やレストランがある西棟と客室が並ぶ東棟からなる。
 斜面を生かした西棟は三層構造。銅板ぶきの屋根は階層ごとに意匠が異なる。塔屋は四方に広がる寄棟、三層目の屋根は城郭建築からとった「千鳥」「軒唐」の破風(はふ)を飾り付けた。
 六角堂(36年完成)は本館への通路にある寺院建築を模した木造建物。釉薬(ゆうやく)を施した瑠璃(るり)瓦と頂部の宝珠に柱のない「折り上げ天井」が特徴。
 料亭竹島(19年)と鶯宿(おうしゅく)亭(昭和前期)は本館南側の丘に建つ。ホテル開業前にあった旅館「常盤館」の施設。料亭竹島は竹材を、鶯宿亭は丸太材を多用した数寄屋風で、屋根は桟瓦(さんがわら)を用いた複雑な構造だ。ともに離れの料亭、茶室に利用している。

■旅館「井筒楼」「角上楼本館」(田原市福江町)
 井筒楼は1868年頃に建設された。1912年から複数回、増築している。木造2階建て瓦ぶきで583平方㍍。中庭を囲むロの字型で、表通りが2階建て入母屋造り、妻入り棟。西に前庭と入母屋造り南北棟、東に切妻造り南西棟を並べる複雑な構造。2階には52畳の大広間がある。
 角上楼本館は1936年頃の建設。木造2階建て瓦ぶきで、421平方㍍。中庭を囲むロの字型で、正面東西棟は総2階で天井が高い。2階に客室があり、背後に離れがある。
 いずれも当時の港街のにぎわいがうかがえる近代和風の建物。館主の上村純士さんは日々のメンテナンスを続けている。登録を受けて「当時の雰囲気を残しつつ、今のニーズに対応していかなければならない」と話し、伝統的な姿と商業施設を両立する苦労を語った。

■中村家住宅主屋(豊川市篠束町)
 伊那街道に面する農家の主屋で、1843年の建築。木造2階建て一部地下付きで瓦ぶきの241平方㍍。1928年に座敷が増築された。江戸期の建物でありながら、新しい建築様式を感じられるのが特徴という。
 切妻造で四周に下屋をめぐらせている。東は土間があり、近代に桑の地下貯蔵庫を設けている。
 小屋裏棟束の墨書から、中村庄三郎が23歳で分家したことを契機に建築したことが分かる。大工は伊奈村の伊沢庄十。1855(安政5)年に篠束神明宮御本殿を手掛けている人物。中村家は明治以降に養蚕を始めたという。
 申請にあたり、離れの建築を依頼されていた豊橋市下地町の望月工務店が、主屋の建物の沿革などを聞き取り調査するなど資料集めのうえ、歴史をまとめ、建物を実測し図面化するなど協力した。
 市の登録有形文化財は17件となった。

蒲郡クラシックホテル本館
蒲郡クラシックホテル本館
井筒楼外観
井筒楼外観
中村家住宅主屋の外観(南面)
中村家住宅主屋の外観(南面)

カテゴリー:社会・経済

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