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豊橋鬼祭テーマの出前講座 豊城中2年生が学ぶ

2年生100人が学んだ出前講座=いずれも豊城中学校で
2年生100人が学んだ出前講座=いずれも豊城中学校で
講演する北沢さん
講演する北沢さん

 地域の伝統文化を知ろうと、豊橋市立豊城中学校で22日、2年生100人を対象に、国重要無形文化財「豊橋鬼祭」をテーマにした「出前講座」が開かれた。豊橋出身の能面師、北沢美白さんを講師に招き、神面制作を中心に仕事や生き方についての姿勢を聞いた。
 同校では2017年から「プロジェクト継」と題し、地域の伝統芸能について学んでいる。1年は吉田文楽、2年生は豊橋鬼祭、3年生は豊橋祇園祭と、学年ごとに講演やボランティア、体験会などで地元の祭りについて理解を深めている。
 豊橋鬼祭は毎年2月、安久美神戸神明社を会場に実施。北沢さんは19年から新調する鬼面などの奉製に携わっている。
 北沢さんは生徒らに「何のために生きているか」と問い、自身の能面師としての経歴や生き方を映像を交えて紹介。鬼の面を打つ際、神明社内の潔斎(けっさい)殿に5日間こもることや、次代に受け継ぐために面用の材を残すことなどを説明した。「五感を研ぎ澄ませることで第六感が生まれ、発想やアイデアで神面を作り上げている」などと話し、生徒に「自分の勘を信じて生きていってほしい。食べるために仕事するのではなく、目標のために生きてほしい」と強く呼びかけた。
 祭りで鬼の面を着けたことがある黒谷保允さんは「歴史の長さを感じた。今後も自信を持って関わり、受け継いでいきたい。鬼祭は自分にとって宝物」、氏子町内に住む田中爽楽さんは「これまでなんとなく過ごしてきた祭りへの気持ちが変わった」と感想を述べた。学年主任の薮田ちひろ教諭は「自分たちの地域のことをより知って伝統の継承に携わる気持ちを持ってもらえたら」と話した。
【田中博子】

 地域の伝統文化を知ろうと、豊橋市立豊城中学校で22日、2年生100人を対象に、国重要無形文化財「豊橋鬼祭」をテーマにした「出前講座」が開かれた。豊橋出身の能面師、北沢美白さんを講師に招き、神面制作を中心に仕事や生き方についての姿勢を聞いた。
 同校では2017年から「プロジェクト継」と題し、地域の伝統芸能について学んでいる。1年は吉田文楽、2年生は豊橋鬼祭、3年生は豊橋祇園祭と、学年ごとに講演やボランティア、体験会などで地元の祭りについて理解を深めている。
 豊橋鬼祭は毎年2月、安久美神戸神明社を会場に実施。北沢さんは19年から新調する鬼面などの奉製に携わっている。
 北沢さんは生徒らに「何のために生きているか」と問い、自身の能面師としての経歴や生き方を映像を交えて紹介。鬼の面を打つ際、神明社内の潔斎(けっさい)殿に5日間こもることや、次代に受け継ぐために面用の材を残すことなどを説明した。「五感を研ぎ澄ませることで第六感が生まれ、発想やアイデアで神面を作り上げている」などと話し、生徒に「自分の勘を信じて生きていってほしい。食べるために仕事するのではなく、目標のために生きてほしい」と強く呼びかけた。
 祭りで鬼の面を着けたことがある黒谷保允さんは「歴史の長さを感じた。今後も自信を持って関わり、受け継いでいきたい。鬼祭は自分にとって宝物」、氏子町内に住む田中爽楽さんは「これまでなんとなく過ごしてきた祭りへの気持ちが変わった」と感想を述べた。学年主任の薮田ちひろ教諭は「自分たちの地域のことをより知って伝統の継承に携わる気持ちを持ってもらえたら」と話した。
【田中博子】

2年生100人が学んだ出前講座=いずれも豊城中学校で
2年生100人が学んだ出前講座=いずれも豊城中学校で
講演する北沢さん
講演する北沢さん

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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