豊橋で中部地区路面電車サミット
「とよはし市電を愛する会」の創立30周年記念事業を兼ねた「第19回中部地区路面電車サミットin豊橋2021」が23日、豊橋市西小田原町の「穂の国とよはし芸術劇場プラット」で開かれた。中部地区の路面電車愛好団体のメンバーらが参加。2023年に路面電車が新設される宇都宮市から報告があった。
2023年3月、宇都宮駅と東の芳賀町にある工業団地を結ぶ全長14・6㌔の路面電車が開通する。サミットでは路線を運営する「宇都宮ライトレール」常務の中尾正俊さんと、経営企画部の宮崎拓さんが講演した。
宮崎さんが路線の概要を解説した。「宇都宮市の鉄道は南北に走っており、東西を路面電車で結ぶ計画。当初は市中心部から東側だけだが将来は西側にも延伸する」と述べた。
運行開始前だがすでに一部でプラスの効果が出始めており、「沿線で人口が増え、宇都宮市では30年ぶりに小学校が新設された。下落傾向だった土地の価格が下げ止まり、一部は上昇に転じた」と報告した。
中尾さんは豊橋鉄道市内線について、外部からみた先進的な取り組みについて紹介した。「1998年に実施した豊橋駅での乗り継ぎの改善事業で150㍍延伸したのは、全国に先駆けた取り組み。豊橋で成果を出したからこそ、富山駅、鹿児島駅、天王寺駅などに広がった」「電柱のモニュメント化でレトロなセンターポールを設置したことも先進的。その後、全国にその土地ならではのデザインを施した設備ができた」と評価した。
講演に先立ち、愛する会会長の大辻太一郎さんが「皆様のおかげで30年を迎えることができました」と感謝した。会は車社会が到来する中、環境に良い公共交通の路面電車を見直そうと市民有志が1990年に発足。4月10日を「市電の日」に決めて、乗車促進のさまざまなイベントを展開している。
【竹下貴信】
「とよはし市電を愛する会」の創立30周年記念事業を兼ねた「第19回中部地区路面電車サミットin豊橋2021」が23日、豊橋市西小田原町の「穂の国とよはし芸術劇場プラット」で開かれた。中部地区の路面電車愛好団体のメンバーらが参加。2023年に路面電車が新設される宇都宮市から報告があった。
2023年3月、宇都宮駅と東の芳賀町にある工業団地を結ぶ全長14・6㌔の路面電車が開通する。サミットでは路線を運営する「宇都宮ライトレール」常務の中尾正俊さんと、経営企画部の宮崎拓さんが講演した。
宮崎さんが路線の概要を解説した。「宇都宮市の鉄道は南北に走っており、東西を路面電車で結ぶ計画。当初は市中心部から東側だけだが将来は西側にも延伸する」と述べた。
運行開始前だがすでに一部でプラスの効果が出始めており、「沿線で人口が増え、宇都宮市では30年ぶりに小学校が新設された。下落傾向だった土地の価格が下げ止まり、一部は上昇に転じた」と報告した。
中尾さんは豊橋鉄道市内線について、外部からみた先進的な取り組みについて紹介した。「1998年に実施した豊橋駅での乗り継ぎの改善事業で150㍍延伸したのは、全国に先駆けた取り組み。豊橋で成果を出したからこそ、富山駅、鹿児島駅、天王寺駅などに広がった」「電柱のモニュメント化でレトロなセンターポールを設置したことも先進的。その後、全国にその土地ならではのデザインを施した設備ができた」と評価した。
講演に先立ち、愛する会会長の大辻太一郎さんが「皆様のおかげで30年を迎えることができました」と感謝した。会は車社会が到来する中、環境に良い公共交通の路面電車を見直そうと市民有志が1990年に発足。4月10日を「市電の日」に決めて、乗車促進のさまざまなイベントを展開している。
【竹下貴信】