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来年版市電カレンダー販売開始

過去のカレンダーを前に、来年用カレンダーをPRする伊奈さん㊨と黒谷さん=東愛知新聞社で
過去のカレンダーを前に、来年用カレンダーをPRする伊奈さん㊨と黒谷さん=東愛知新聞社で
カレンダー「2022年版 市電のある風景」
カレンダー「2022年版 市電のある風景」

 「とよはし市電を愛する会」は、来年用カレンダー「2022年版 市電のある風景」の販売を始めた。30年の節目を迎えたカレンダー。長年、ボランティアで原画を手掛ける顧問の伊奈彦定さんと、制作に携わる副会長の黒谷尚弘さんに聞いた。

 「市電」の愛称で親しまれる「豊橋鉄道市内線」を描く。毎年、趣向を凝らしたデザインで市民や各地の鉄道ファンから親しまれている。
 製作目的は「広く市電をPRする」「市電を愛する会の活動資金を得る」「公共交通促進のための基金作り」。1990年発足した会は、活動資金が不足していた。87年に出版した伊奈さんの画集「豊橋いまむかし・市電のある風景」を見た黒谷さんが、カレンダー作りを発案。伊奈さんの協力で92年に1冊目を発行し、二人三脚で30年間、力を注いできた。
 製作期間は2年。じっくり構想を練り、季節や時代を考えて水彩絵の具やパステルで描く。「スケッチは路線沿線の5・4㌔に限られる。その中でいかに変化をもたせるかに苦労する。特に車両の変遷は鉄道マニアの厳しい目に対応するため、細かく車両型式を観察するなど課題追究は果てない。描けるうちは努力したい」と伊奈さん。
 そんな伊奈さんの絵を美しく見せるため、紙質にこだわる黒谷さん。30年間、質もサイズも変えずに発行努力を続けた。題字は表紙画の魅力を生かすよう、毎年色調を工夫しているそうだ。
 発行で「ほっトラム」購入のための基金拠出▽公共交通活性化基金への協力▽小中学校や市役所、各市民館や団体、全国の愛好支援団体への配布継続-ができたと黒谷さん。「法人各社に協賛、理解をいただいている。毎年楽しみに待っていてくださり、ありがたい」と2人は感謝する。
 来年用カレンダーは天金具不使用のエコロジー製本で、38㌢×53㌢。「前畑電停出発のほっトラム」を表紙に、「雨上がる豊橋駅前」「静かな昼さがり」など7絵柄。1冊1000円(税込み)で精文館書店や豊川堂、渥美線新豊橋駅などで販売中。制作費を除く売り上げは会の活動資金にあてるほか、一部は豊橋市地域公共交通活性化基金にも寄付する。
【田中博子】

 「とよはし市電を愛する会」は、来年用カレンダー「2022年版 市電のある風景」の販売を始めた。30年の節目を迎えたカレンダー。長年、ボランティアで原画を手掛ける顧問の伊奈彦定さんと、制作に携わる副会長の黒谷尚弘さんに聞いた。

 「市電」の愛称で親しまれる「豊橋鉄道市内線」を描く。毎年、趣向を凝らしたデザインで市民や各地の鉄道ファンから親しまれている。
 製作目的は「広く市電をPRする」「市電を愛する会の活動資金を得る」「公共交通促進のための基金作り」。1990年発足した会は、活動資金が不足していた。87年に出版した伊奈さんの画集「豊橋いまむかし・市電のある風景」を見た黒谷さんが、カレンダー作りを発案。伊奈さんの協力で92年に1冊目を発行し、二人三脚で30年間、力を注いできた。
 製作期間は2年。じっくり構想を練り、季節や時代を考えて水彩絵の具やパステルで描く。「スケッチは路線沿線の5・4㌔に限られる。その中でいかに変化をもたせるかに苦労する。特に車両の変遷は鉄道マニアの厳しい目に対応するため、細かく車両型式を観察するなど課題追究は果てない。描けるうちは努力したい」と伊奈さん。
 そんな伊奈さんの絵を美しく見せるため、紙質にこだわる黒谷さん。30年間、質もサイズも変えずに発行努力を続けた。題字は表紙画の魅力を生かすよう、毎年色調を工夫しているそうだ。
 発行で「ほっトラム」購入のための基金拠出▽公共交通活性化基金への協力▽小中学校や市役所、各市民館や団体、全国の愛好支援団体への配布継続-ができたと黒谷さん。「法人各社に協賛、理解をいただいている。毎年楽しみに待っていてくださり、ありがたい」と2人は感謝する。
 来年用カレンダーは天金具不使用のエコロジー製本で、38㌢×53㌢。「前畑電停出発のほっトラム」を表紙に、「雨上がる豊橋駅前」「静かな昼さがり」など7絵柄。1冊1000円(税込み)で精文館書店や豊川堂、渥美線新豊橋駅などで販売中。制作費を除く売り上げは会の活動資金にあてるほか、一部は豊橋市地域公共交通活性化基金にも寄付する。
【田中博子】

過去のカレンダーを前に、来年用カレンダーをPRする伊奈さん㊨と黒谷さん=東愛知新聞社で
過去のカレンダーを前に、来年用カレンダーをPRする伊奈さん㊨と黒谷さん=東愛知新聞社で
カレンダー「2022年版 市電のある風景」
カレンダー「2022年版 市電のある風景」

カテゴリー:社会・経済

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