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豊橋市図書館が郷土の拓本資料集

刊行された拓本資料集=豊橋市中央図書館で
刊行された拓本資料集=豊橋市中央図書館で

 豊橋市図書館は、同館が寄贈を受けた郷土史家の豊田珍比古(うずひこ)氏(1882-1965)による拓本資料の調査・整理結果をまとめた拓本資料集「豊橋市図書館所蔵拓本資料集-豊田珍比古氏旧蔵資料-」を刊行、発売を開始した。
 豊田氏は考古学や歴史郷土史の研究に打ち込み、古墳調査員や豊橋市史編纂委員長などとしても活躍した人物。養嗣子・豊田俊充氏が故人の遺志に基づき同館に拓本を寄付したことから、同館で活動する古文書勉強会会員や公募で集った市民らで拓本整理ボランティアを立ち上げ、分類・記録等の整理作業を約2年かけて進めてきた。
 拓本は豊田氏が生前採拓・所蔵していたもので、東三河を中心に、郷土著名人の墓をはじめ、芭蕉などの句碑や歌碑、寺院の銅鐘など、昭和7年までに採った県内外の445件。戦渦で無くなったものも多く、445件中144件が滅失または所在確認ができず拓本のみ残る現資料もあるとあって貴重な1冊に仕上がった。「貴重な考古資料として、地域史解明の一助になるのでは」と同館の岩瀬彰利専門員。
 同書は300冊発刊。関係各所に配り、残り200冊を販売。A4判、112㌻で税込2000円。中央図書館2階カウンター、市役所じょうほうひろばで取扱中。また、この資料を広く活用してもらおうと、豊橋市図書館HP(http://www.library.toyohashi.aichi.jp/)で一部資料のWeb公開も始めた。「所蔵拓本資料一覧」のページで、資料を簡略化した一覧表が閲覧できる。
(田中博子)

 豊橋市図書館は、同館が寄贈を受けた郷土史家の豊田珍比古(うずひこ)氏(1882-1965)による拓本資料の調査・整理結果をまとめた拓本資料集「豊橋市図書館所蔵拓本資料集-豊田珍比古氏旧蔵資料-」を刊行、発売を開始した。
 豊田氏は考古学や歴史郷土史の研究に打ち込み、古墳調査員や豊橋市史編纂委員長などとしても活躍した人物。養嗣子・豊田俊充氏が故人の遺志に基づき同館に拓本を寄付したことから、同館で活動する古文書勉強会会員や公募で集った市民らで拓本整理ボランティアを立ち上げ、分類・記録等の整理作業を約2年かけて進めてきた。
 拓本は豊田氏が生前採拓・所蔵していたもので、東三河を中心に、郷土著名人の墓をはじめ、芭蕉などの句碑や歌碑、寺院の銅鐘など、昭和7年までに採った県内外の445件。戦渦で無くなったものも多く、445件中144件が滅失または所在確認ができず拓本のみ残る現資料もあるとあって貴重な1冊に仕上がった。「貴重な考古資料として、地域史解明の一助になるのでは」と同館の岩瀬彰利専門員。
 同書は300冊発刊。関係各所に配り、残り200冊を販売。A4判、112㌻で税込2000円。中央図書館2階カウンター、市役所じょうほうひろばで取扱中。また、この資料を広く活用してもらおうと、豊橋市図書館HP(http://www.library.toyohashi.aichi.jp/)で一部資料のWeb公開も始めた。「所蔵拓本資料一覧」のページで、資料を簡略化した一覧表が閲覧できる。
(田中博子)

刊行された拓本資料集=豊橋市中央図書館で
刊行された拓本資料集=豊橋市中央図書館で

カテゴリー:社会・経済

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