県議補選豊橋市選挙区 広田氏が出馬会見

　豊橋市議会議員の広田勉氏（52）＝まちフォーラム＝は14日、市役所で記者会見し、議員辞職に伴う県議会豊橋市選挙区補選（28日告示、２月６日投開票）へ立候補を表明した。無所属（連合愛知推薦）で出馬する。記者会見で「民主系の議席回復と働く人の声を届ける」と意気込んだ。
　広田氏は同日の市議会１月臨時会後に議員辞職願を提出した。来年４月の統一地方選の県議選へ出馬準備を進めていたというが、昨年12月に荻原宏悦氏（公明）の辞職に伴い補選が決定。「ここで立たない手はない」と出馬に踏み切った。
　政策では「人」「物」の流れを変えた新たな社会づくりを柱にした。新型コロナウイルス禍で大都市圏から分散する移住希望者の受け皿を目指す。そのための人づくりや公共交通の広域連携を推進。また港湾や物流改革も掲げた。
　さらにその先のデジタル社会や循環型社会、子育て支援など七つの社会の実現を重点的に進めたいとした。
　広田氏は２００７年４月に市議に初当選し４期務めた。豊橋鉄道労働組合の出身者として初の県議を目指す。広田氏は「浅井由崇市長が得た議席の回復が課題だった。市長からも後継候補との認識をいただいた」と話した。
　同選挙区の改選数は２。すでに共産の下奥奈歩氏（34）が立候補を表明している。
【加藤広宣】