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カフェテリア風「めしの駅おはや」

めしの駅おはや=田原市加治町で
めしの駅おはや=田原市加治町で
開放的な店内と店主の荒木さん
開放的な店内と店主の荒木さん

 田原市加治町の国道259号沿いに「めしの駅おはや」が昨年4月オープンした。カフェテリアスタイルに近い提供方式は市内では珍しいという。店主の荒木弘さん(62)は「誰でも気軽に入れる店が作りたいと研究し、温めてきたアイデアの集大成」と語った。
 店名は道の駅「田原めっくんはうす」が近くにあることと、荒木さんが重視している「おいしい、早い、やすい」から。店外には駅名標をモチーフにした看板や、米国の「ルート66」を元にした「ルート259」の看板があり、レトロな小ネタが光る。
 店内は約70席。学食を思わせる開放的な作りだ。先に席を取り、券売機でメニューを選んで食券を買う。あつみ牛や田原ポーク、三河鶏など肉、地元産野菜をふんだんに使ったメニューが並ぶ。価格帯は750~1000円。定食なら4種類、その他は1種類のデリカが付き、だし巻き卵やひじき煮、どて煮、地元野菜のサラダ、自家製ポテトサラダなどから選んで伝票に書き込み、食券と一緒に窓口へ出す。受け取ったブザーが鳴ったら取りに行く。商業施設のフードコート感覚で地産のものが手頃な価格で食べられる。
 荒木さんは旧渥美町の出身。最初は喫茶店の店長をしていたが、自分の責任でさまざまなことを決められる方がよいと社長を夢見て独立。1991年に同市田原町で焼肉店「ジャンビア」を開店した。「あれをやりたい、これをやりたいと気は多いが、やるからにはある程度まで極めたい」と語る荒木さんは、しっかりと店を育てた。
 それから30年。「地元の人も来れるカジュアルで、リーズナブルに、おいしいものを出す店」を掲げて「めしの駅おはや」を立ち上げる計画を練った。「70歳を超えて新しいことを始めるのはつらい。『あれをやっておきたかった』という心残りを作りたくなかった」と話す。自分で他の飲食店に入る際は観察と研究を欠かさないという荒木さん。さまざまな店のスタイルを参考に、フードコート感覚のカフェテリア方式に決めた。
 しかし4月の開店を前に、新型コロナウイルスが拡大した。思っていたよりうまくいかずに変えた店の仕組みも多い。「満を持したつもりだったが、理想と現実は違う」と笑う荒木さん。今も試行錯誤と改良を続けており、日々さまざまな発見があるという。
 目標はチェーン展開。そのためにも1号店となるこの店をしっかり改善したいと言う。「まだまだ発展途上。できない理由はいくらでも付けられる。できることを探したい」と荒木さんは前を向いている。
 問い合わせは、めしの駅おはや(0531・22・0888)へ。
【岸侑輝】

 田原市加治町の国道259号沿いに「めしの駅おはや」が昨年4月オープンした。カフェテリアスタイルに近い提供方式は市内では珍しいという。店主の荒木弘さん(62)は「誰でも気軽に入れる店が作りたいと研究し、温めてきたアイデアの集大成」と語った。
 店名は道の駅「田原めっくんはうす」が近くにあることと、荒木さんが重視している「おいしい、早い、やすい」から。店外には駅名標をモチーフにした看板や、米国の「ルート66」を元にした「ルート259」の看板があり、レトロな小ネタが光る。
 店内は約70席。学食を思わせる開放的な作りだ。先に席を取り、券売機でメニューを選んで食券を買う。あつみ牛や田原ポーク、三河鶏など肉、地元産野菜をふんだんに使ったメニューが並ぶ。価格帯は750~1000円。定食なら4種類、その他は1種類のデリカが付き、だし巻き卵やひじき煮、どて煮、地元野菜のサラダ、自家製ポテトサラダなどから選んで伝票に書き込み、食券と一緒に窓口へ出す。受け取ったブザーが鳴ったら取りに行く。商業施設のフードコート感覚で地産のものが手頃な価格で食べられる。
 荒木さんは旧渥美町の出身。最初は喫茶店の店長をしていたが、自分の責任でさまざまなことを決められる方がよいと社長を夢見て独立。1991年に同市田原町で焼肉店「ジャンビア」を開店した。「あれをやりたい、これをやりたいと気は多いが、やるからにはある程度まで極めたい」と語る荒木さんは、しっかりと店を育てた。
 それから30年。「地元の人も来れるカジュアルで、リーズナブルに、おいしいものを出す店」を掲げて「めしの駅おはや」を立ち上げる計画を練った。「70歳を超えて新しいことを始めるのはつらい。『あれをやっておきたかった』という心残りを作りたくなかった」と話す。自分で他の飲食店に入る際は観察と研究を欠かさないという荒木さん。さまざまな店のスタイルを参考に、フードコート感覚のカフェテリア方式に決めた。
 しかし4月の開店を前に、新型コロナウイルスが拡大した。思っていたよりうまくいかずに変えた店の仕組みも多い。「満を持したつもりだったが、理想と現実は違う」と笑う荒木さん。今も試行錯誤と改良を続けており、日々さまざまな発見があるという。
 目標はチェーン展開。そのためにも1号店となるこの店をしっかり改善したいと言う。「まだまだ発展途上。できない理由はいくらでも付けられる。できることを探したい」と荒木さんは前を向いている。
 問い合わせは、めしの駅おはや(0531・22・0888)へ。
【岸侑輝】

めしの駅おはや=田原市加治町で
めしの駅おはや=田原市加治町で
開放的な店内と店主の荒木さん
開放的な店内と店主の荒木さん

カテゴリー:社会・経済

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