田原・恋路ヶ浜のモニュメントと四つ葉クローバー手入れ

　大型連休を前に、田原市伊良湖地区の飲食や宿泊などの観光業者らでつくる伊良湖岬観光協議会は、同市伊良湖町で恋路ヶ浜駐車場東側にあるモニュメントと四つ葉のクローバーを手入れした。
　恋路ヶ浜は、カップルデートにふさわしいとして選ばれる「恋人の聖地」に指定されており、モニュメントにはカップルたちが縁結びのお守り「しあわせの鍵」にメッセージを添えて鍵をかけていくなど、人気を集めている観光地の１つ。
　幸運を象徴する四つ葉のクローバーは、縁結びのご利益などとして、モニュメントに囲まれるように植栽され、同協議会が定期的に手入れをしている。
　今回はクローバーを部分的に植え替えたほか、華やかさや見栄えを良くしようと、白い玉石を周辺に敷き詰めた。
　渥美半島はチョウセンハマグリが打ち上げられる場所で、江戸後期には貝の分厚さなどから碁石の原料にされ「伊良湖白」と呼ばれていたという。伊良湖岬を訪ね歩いた松尾芭蕉の紀行「笈の小文」では“～此洲崎にて碁石を拾ふ。世にいらご白といふとかや”などと記され、地誌「三河国名所図絵」でも「伊良湖白」に関して触れられていることから、玉石は四つ葉を囲むように「伊良湖石」に見立てた格好。
　連休中はカップルだけでなく、多くの観光客らの来訪が予想されるため、印象的な観光地をＰＲしていく。
（千葉敬也）