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23年度から3学期制へ 蒲郡市内の小中学校

 東三河で唯一の小中学校の「2学期制」を採用していた蒲郡市が、2023年度から3学期制になる見通しとなった。県の公立高校入試改革に伴う変更としている。7日にあった市議会3月定例会で、喚田孝博氏(自民)と、鈴木貴晶氏(蒲郡自由クラブ)の質問に対する答弁。
 県は来年度からの高校入試で、1回の試験で2校を志望できるよう改める。マークシート方式になるほか、推薦選抜は日程が1カ月以上早くなるため、私立高校の入試も10日程度前倒しされる。
 喚田氏が対応についてただした。壁谷幹朗教育長は、新年度から2学期制の見直し検討を始め、10月には結論を出すと答弁した。2学期制の良さも組み入れた新しい3学期制を目指すという。
 また鈴木氏は「高校受験対策なら、小学校は2学期制なのか」と質問。壁谷教育長は「小中を別にすることは考えていない。子どもの生活リズムを作るためと、小学生と中学生がいる家庭があるため」などと答えた。さらに2学期制の特徴でもある「秋休み」の維持については「メリットとデメリットがあり、精査したい」と述べるにとどめた。
 蒲郡市は04年4月から2学期制を導入した。県内では犬山市、豊田市と同時で早かった。新学習指導要領と、完全週5日制となったことによる授業時間減への対応として注目された。
 ただ、保護者の2学期制への満足度は低かったとされる。このため、07年度に導入した豊橋市は20年度から3学期制に改めたほか、全国的にも09年をピークに、2学期制の学校は減少傾向にあるという。
 県教育委員会によると今年度現在、小中学校で2学期制を導入しているのは蒲郡市のほかに犬山市、扶桑町、津島市、豊田市、知立市、高浜市、みよし市で、いずれも市町内の全校を対象としている。小学校は130校、中学校は54校。
【山田一晶】

 東三河で唯一の小中学校の「2学期制」を採用していた蒲郡市が、2023年度から3学期制になる見通しとなった。県の公立高校入試改革に伴う変更としている。7日にあった市議会3月定例会で、喚田孝博氏(自民)と、鈴木貴晶氏(蒲郡自由クラブ)の質問に対する答弁。
 県は来年度からの高校入試で、1回の試験で2校を志望できるよう改める。マークシート方式になるほか、推薦選抜は日程が1カ月以上早くなるため、私立高校の入試も10日程度前倒しされる。
 喚田氏が対応についてただした。壁谷幹朗教育長は、新年度から2学期制の見直し検討を始め、10月には結論を出すと答弁した。2学期制の良さも組み入れた新しい3学期制を目指すという。
 また鈴木氏は「高校受験対策なら、小学校は2学期制なのか」と質問。壁谷教育長は「小中を別にすることは考えていない。子どもの生活リズムを作るためと、小学生と中学生がいる家庭があるため」などと答えた。さらに2学期制の特徴でもある「秋休み」の維持については「メリットとデメリットがあり、精査したい」と述べるにとどめた。
 蒲郡市は04年4月から2学期制を導入した。県内では犬山市、豊田市と同時で早かった。新学習指導要領と、完全週5日制となったことによる授業時間減への対応として注目された。
 ただ、保護者の2学期制への満足度は低かったとされる。このため、07年度に導入した豊橋市は20年度から3学期制に改めたほか、全国的にも09年をピークに、2学期制の学校は減少傾向にあるという。
 県教育委員会によると今年度現在、小中学校で2学期制を導入しているのは蒲郡市のほかに犬山市、扶桑町、津島市、豊田市、知立市、高浜市、みよし市で、いずれも市町内の全校を対象としている。小学校は130校、中学校は54校。
【山田一晶】

カテゴリー:政治・行政

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