豊橋・吉田城鉄櫓でつるし飾り展

　豊橋公園内の吉田城鉄櫓（くろがねやぐら）で、地元ちりめん細工作家の豊田恵子さんと教室生による展示「春うらら」が開かれている。昨春に続き２回目。公園内の桜の見頃に先立ち、城内での花見が楽しめる。４月３日まで。
　吉田城春まつり「吉田城と家紋」（春まつり実行委員会企画）の一環。豊田さんと生徒計23人が大小の桜のつるし飾り40点をはじめ、チョウのつるしや女児のつるし飾り、おひなさまのつるしや段飾りなど約１００点を出品した。
　３階には華やかな振り袖と、桜の花のつるし飾りをずらりと並べて春を演出。白い壁に濃淡ピンクのつるし飾りが鮮やかに映える。２階には、縁起物を結わえた女児のつるし飾りや、チョウや桃の節句にちなんだつるし飾り、ひな段などを展示。春まつりのテーマ「吉田城と家紋」にちなみ、手づくりの家紋をあしらった大正時代の婚礼着物なども展示している。
　「桜の花をめでて、心穏やかになってほしい」と豊田さん。城を訪れた人たちは、高所からの眺望を楽しむとともに、色鮮やかなつるし飾りも満喫している。
　豊橋公園では、桜の開花状況に合わせて園内で夜間照明を点灯（午後９時まで）するほか、週末には関連イベントも企画している。
【田中博子】