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学生と福祉施設をつなぐ

東三河の福祉施設が出店した「これふくマルシェ」=エムキャンパスで
東三河の福祉施設が出店した「これふくマルシェ」=エムキャンパスで
学生と福祉施設をつなぐ

 福祉施設の利用者らが作った物品を販売するイベント「これふくマルシェ」が1日、豊橋市駅前大通2の「エムキャンパス」であった。学生と福祉施設をつなぐ情報サイト「musbun(ムスブン)」を営む学生起業家の鈴村萌芽(もえみ)さんが企画した。福祉分野でボランティアしたい学生、担い手を求める施設側のミスマッチ解消が起業のきっかけだ。

 椙山女学園大学を休学中の鈴村さんが昨年11月に運営会社を興した。幼少時に近所のお年寄りにかわいがってもらった経験から「恩返し」で福祉ボランティアに応募。学生側の参加意欲と担い手が不足する施設側の悩みを現場で知り、起業につながった。
 ムスブンは求人ではなく「福祉体験」を提供するのが特徴だ。アプリ登録者にレクリエーションや傾聴スタッフなどの情報を提供し、施設からの情報掲載料で運営する。今年度は大府市との連携に続き、豊橋創造大学短期大学部が学生向けに導入を決めた。
 「これふくマルシェ」には東三河の障害福祉施設や介護福祉施設などの9店が出た。就労支援で利用者らが作った野菜や菓子、パン、雑貨などを販売した。会場ではアプリ登録した学生5人がイベント運営スタッフとして活躍した。
 豊川市平尾町の障害者支援施設「シンシア豊川」などに携わる寺田圭一さんも、従来は社会福祉協議会などを通じてボランティアを募ったが、学生の目に留まりやすいアプリを使った情報発信の可能性に着目した。
 現在は就労支援や運営方針会議への市民参加者などをサイトで募集している。寺田さんは「従来は学生まで情報がうまく届かなかった。目的ある学生と直接結ばれる点が新しい」と期待した。
 鈴村さんは「学生に福祉の世界を身近に感じてもらいたい。互いの情報のミスマッチを解消することで、将来は人材不足に悩む施設側の支援につなげたい」と語った。
 「ムスブン」アプリは同社ツイッター=QRコード=のリンクから登録サイトで入手可能。
【加藤広宣】

 福祉施設の利用者らが作った物品を販売するイベント「これふくマルシェ」が1日、豊橋市駅前大通2の「エムキャンパス」であった。学生と福祉施設をつなぐ情報サイト「musbun(ムスブン)」を営む学生起業家の鈴村萌芽(もえみ)さんが企画した。福祉分野でボランティアしたい学生、担い手を求める施設側のミスマッチ解消が起業のきっかけだ。

 椙山女学園大学を休学中の鈴村さんが昨年11月に運営会社を興した。幼少時に近所のお年寄りにかわいがってもらった経験から「恩返し」で福祉ボランティアに応募。学生側の参加意欲と担い手が不足する施設側の悩みを現場で知り、起業につながった。
 ムスブンは求人ではなく「福祉体験」を提供するのが特徴だ。アプリ登録者にレクリエーションや傾聴スタッフなどの情報を提供し、施設からの情報掲載料で運営する。今年度は大府市との連携に続き、豊橋創造大学短期大学部が学生向けに導入を決めた。
 「これふくマルシェ」には東三河の障害福祉施設や介護福祉施設などの9店が出た。就労支援で利用者らが作った野菜や菓子、パン、雑貨などを販売した。会場ではアプリ登録した学生5人がイベント運営スタッフとして活躍した。
 豊川市平尾町の障害者支援施設「シンシア豊川」などに携わる寺田圭一さんも、従来は社会福祉協議会などを通じてボランティアを募ったが、学生の目に留まりやすいアプリを使った情報発信の可能性に着目した。
 現在は就労支援や運営方針会議への市民参加者などをサイトで募集している。寺田さんは「従来は学生まで情報がうまく届かなかった。目的ある学生と直接結ばれる点が新しい」と期待した。
 鈴村さんは「学生に福祉の世界を身近に感じてもらいたい。互いの情報のミスマッチを解消することで、将来は人材不足に悩む施設側の支援につなげたい」と語った。
 「ムスブン」アプリは同社ツイッター=QRコード=のリンクから登録サイトで入手可能。
【加藤広宣】

東三河の福祉施設が出店した「これふくマルシェ」=エムキャンパスで
東三河の福祉施設が出店した「これふくマルシェ」=エムキャンパスで
学生と福祉施設をつなぐ

カテゴリー:社会・経済

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