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7月にブックバスを呼ぼう

図書館をイメージしたパフォーマンスを披露する学生と上田准教授(中央)=愛大のそよかぜ広場で
図書館をイメージしたパフォーマンスを披露する学生と上田准教授(中央)=愛大のそよかぜ広場で
7月にブックバスを呼ぼう

 2000~3000冊の古書を積んだバスが7月、豊橋市と田原市にやってくる…かもしれない。愛知大学文学部と、古書販売「VALUE BOOKS(バリューブックス)」(長野県飯田市)のコラボ企画「ブックバス」だ。実現のため、多くの人々の協力が欠かせないミッションが始まっている。期限は今月末。成否やいかに。
 ブックバスは2017年に始まった。バリューブックスはインターネット通販大手「アマゾン」などで古書を販売している。そこでさばききれない本を古紙にせず、バスに載せて書店の少ない地方を巡回して販売する取り組みだ。県内では蒲郡市にやってきたことがあるという。
 企画の仕掛け人は、映像作家で文学部の上田謙太郎准教授。7月1~3日、愛大豊橋キャンパス図書館前の「そよかぜ広場」と、まちなか図書館前の「まちなか広場」、田原市中央図書館前の「はなのき広場」にバスが来る。文学部の教授や図書館司書、学生が厳選した古本が積まれている。
 期間中、本にまつわるワークショップやトークイベントも開催する。読書のプロである大学教授たちは、どのように本を読んでいるのかを取材した冊子もある。図書館のそばに古書店があることは本好きにはたまらない。本と読書をじっくりと考える特別な3日間になりそうだ。
 上田准教授がこのイベントを企画した背景には、新型コロナウイルスがあった。せっかく大学生になったのに、オンライン授業が続いた。学生同士の会話も減った。かつては一般にも開放されていた大学図書館も人気がない。こんな中でも学生には楽しい思い出を作ってもらいたい。そう考えて、映像を制作した縁のあったバリューブックスに協力を依頼した。

 ただし、バスがやってくるには、ミッションをクリアしないといけない。それは、バリューブックスに総額500円以上の古書(マンガ、CD、DVD、雑誌、ゲームソフトも可)を200件以上、買い取ってもらうことだ。
 ①家庭で眠っていて売ってもいい本などを選ぶ②その本をバリューブックスのサイトで事前査定してもらう③段ボールなどで売る本を梱包し、集荷を申し込み、受け取りに来た人に引き渡す④本の買取代金が振り込まれる-という流れだ。大事なのは③でコード入力欄に「AIDAIBUS」と入力すること。
 4月26日現在で39件が成立した。まだ目標の5分の1以下だ。「誰かに本を売らせることがこんなに難しいとは」と上田准教授。企画を説明する動画=QRコード=を作った。学生たちも人々に協力を呼びかけている。
【山田一晶】

 2000~3000冊の古書を積んだバスが7月、豊橋市と田原市にやってくる…かもしれない。愛知大学文学部と、古書販売「VALUE BOOKS(バリューブックス)」(長野県飯田市)のコラボ企画「ブックバス」だ。実現のため、多くの人々の協力が欠かせないミッションが始まっている。期限は今月末。成否やいかに。
 ブックバスは2017年に始まった。バリューブックスはインターネット通販大手「アマゾン」などで古書を販売している。そこでさばききれない本を古紙にせず、バスに載せて書店の少ない地方を巡回して販売する取り組みだ。県内では蒲郡市にやってきたことがあるという。
 企画の仕掛け人は、映像作家で文学部の上田謙太郎准教授。7月1~3日、愛大豊橋キャンパス図書館前の「そよかぜ広場」と、まちなか図書館前の「まちなか広場」、田原市中央図書館前の「はなのき広場」にバスが来る。文学部の教授や図書館司書、学生が厳選した古本が積まれている。
 期間中、本にまつわるワークショップやトークイベントも開催する。読書のプロである大学教授たちは、どのように本を読んでいるのかを取材した冊子もある。図書館のそばに古書店があることは本好きにはたまらない。本と読書をじっくりと考える特別な3日間になりそうだ。
 上田准教授がこのイベントを企画した背景には、新型コロナウイルスがあった。せっかく大学生になったのに、オンライン授業が続いた。学生同士の会話も減った。かつては一般にも開放されていた大学図書館も人気がない。こんな中でも学生には楽しい思い出を作ってもらいたい。そう考えて、映像を制作した縁のあったバリューブックスに協力を依頼した。

 ただし、バスがやってくるには、ミッションをクリアしないといけない。それは、バリューブックスに総額500円以上の古書(マンガ、CD、DVD、雑誌、ゲームソフトも可)を200件以上、買い取ってもらうことだ。
 ①家庭で眠っていて売ってもいい本などを選ぶ②その本をバリューブックスのサイトで事前査定してもらう③段ボールなどで売る本を梱包し、集荷を申し込み、受け取りに来た人に引き渡す④本の買取代金が振り込まれる-という流れだ。大事なのは③でコード入力欄に「AIDAIBUS」と入力すること。
 4月26日現在で39件が成立した。まだ目標の5分の1以下だ。「誰かに本を売らせることがこんなに難しいとは」と上田准教授。企画を説明する動画=QRコード=を作った。学生たちも人々に協力を呼びかけている。
【山田一晶】

図書館をイメージしたパフォーマンスを披露する学生と上田准教授(中央)=愛大のそよかぜ広場で
図書館をイメージしたパフォーマンスを披露する学生と上田准教授(中央)=愛大のそよかぜ広場で
7月にブックバスを呼ぼう

カテゴリー:社会・経済

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