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民家火災で保護猫が犠牲に

焼け跡に立つ菅野かづ子さん。2階部分が焼け落ちた=豊橋市三ノ輪町で
焼け跡に立つ菅野かづ子さん。2階部分が焼け落ちた=豊橋市三ノ輪町で
敷地で捕獲された猫。外猫らしい
敷地で捕獲された猫。外猫らしい

 「ぼやにもドラマがある」。新聞記者の格言だ。意味するところは「どんな小さな出来事に見えても、現場には隠れたストーリーがある」だと思う。4日午前、豊橋市三ノ輪町で民家火災が起きた。けが人はなく、本紙は1段記事で報じた。だが、そこにはやはりドラマがあった。室内飼いをしていた保護猫10匹以上が死んでいた。
 11日、三ノ輪町を訪ねた。2階建ての家を借りて住んでいたのは菅野要さん(76)と妻かづ子さん(70)。2人は警備員をしている。
 かづ子さんによると、築60年近い。通りに面した家があり、その奥に1棟を増築した構造。火災から1週間になる。
 焼失したのは2階部分54平方㍍。焼け残った手前の建屋の階段から上がる。放水でじっとりとしめった焼けぼっくいが落ちている。火事場の臭いが漂っている。
 「あの柱の向こうに猫が住んでいました」と、かづ子さんが指さした。部屋の入り口にネットを張って1階には下りてこないようにしていた。数年前から飼い主のいない猫の保護を始めた。不妊・去勢手術をして、室内で飼う。出火当時、保護猫22匹と、要さんになついていた4匹がいた。
 4日早朝、かづ子さんは寒かったので2階で電気ストーブを15分つけて部屋を暖めた後、仕事に向かった。午前11時前、勤務先から電話があり、家が火事になっていることを知らされた。
 消防の現場検証では、火元がストーブでないことは確認された。かづ子さんは、古い建物で天井から火が回っていることから、漏電を疑っている。中消防署は取材に「調査中」と答えた。
 現場検証が終わり、かづ子さんは1階で猫の死骸を見つけた。子猫のものを含め12体あった。やけどはしておらず、煙に巻かれて死んだようだという。中消防署も1階に複数の死骸があるのを確認している。夫婦は市の斎場に問い合わせ、1匹ずつ箱に入れ、火葬してもらった。
 ほかの猫はどこに。かづ子さんは「がれきの中にも死骸があるかもしれない」と言った。ただ、消防は消火活動中、家の外に1~2匹いたのを目撃している。かづ子さんらは、地域猫活動団体「命にやさしいまちづくり ハーツ」に相談し、敷地に捕獲器を仕掛けた。これまでに外猫と、夫がかわいがっていた3匹を捕まえた。火事から数日は市があっせんした市営住宅に行かず、車中泊して猫が捕獲器に入るのを待っていたという。
 来月には建物は取り壊される。それまでに、猫をすべて捕まえたい。「猫に申し訳ない」と、かづ子さん。一方で「野良猫が増えないように責任を持って飼ってほしい」と訴えた。
【山田一晶、林大二朗】
     ◇
 ハーツは焼け出された猫の手術代などとして寄付を募る。問い合わせは古橋さん(090・6461・0049)へ。
◆義援金の振り込み先◆
◇郵便振り込み
記号 12000
番号 1685701
◇豊橋信用金庫藤沢支店
普通 1227096
◇蒲郡信用金庫豊橋支店
普通 0872437
※宛名は「東三河動物福祉の会ハーツ」
※通信欄に「三ノ輪町」と明記

 「ぼやにもドラマがある」。新聞記者の格言だ。意味するところは「どんな小さな出来事に見えても、現場には隠れたストーリーがある」だと思う。4日午前、豊橋市三ノ輪町で民家火災が起きた。けが人はなく、本紙は1段記事で報じた。だが、そこにはやはりドラマがあった。室内飼いをしていた保護猫10匹以上が死んでいた。
 11日、三ノ輪町を訪ねた。2階建ての家を借りて住んでいたのは菅野要さん(76)と妻かづ子さん(70)。2人は警備員をしている。
 かづ子さんによると、築60年近い。通りに面した家があり、その奥に1棟を増築した構造。火災から1週間になる。
 焼失したのは2階部分54平方㍍。焼け残った手前の建屋の階段から上がる。放水でじっとりとしめった焼けぼっくいが落ちている。火事場の臭いが漂っている。
 「あの柱の向こうに猫が住んでいました」と、かづ子さんが指さした。部屋の入り口にネットを張って1階には下りてこないようにしていた。数年前から飼い主のいない猫の保護を始めた。不妊・去勢手術をして、室内で飼う。出火当時、保護猫22匹と、要さんになついていた4匹がいた。
 4日早朝、かづ子さんは寒かったので2階で電気ストーブを15分つけて部屋を暖めた後、仕事に向かった。午前11時前、勤務先から電話があり、家が火事になっていることを知らされた。
 消防の現場検証では、火元がストーブでないことは確認された。かづ子さんは、古い建物で天井から火が回っていることから、漏電を疑っている。中消防署は取材に「調査中」と答えた。
 現場検証が終わり、かづ子さんは1階で猫の死骸を見つけた。子猫のものを含め12体あった。やけどはしておらず、煙に巻かれて死んだようだという。中消防署も1階に複数の死骸があるのを確認している。夫婦は市の斎場に問い合わせ、1匹ずつ箱に入れ、火葬してもらった。
 ほかの猫はどこに。かづ子さんは「がれきの中にも死骸があるかもしれない」と言った。ただ、消防は消火活動中、家の外に1~2匹いたのを目撃している。かづ子さんらは、地域猫活動団体「命にやさしいまちづくり ハーツ」に相談し、敷地に捕獲器を仕掛けた。これまでに外猫と、夫がかわいがっていた3匹を捕まえた。火事から数日は市があっせんした市営住宅に行かず、車中泊して猫が捕獲器に入るのを待っていたという。
 来月には建物は取り壊される。それまでに、猫をすべて捕まえたい。「猫に申し訳ない」と、かづ子さん。一方で「野良猫が増えないように責任を持って飼ってほしい」と訴えた。
【山田一晶、林大二朗】
     ◇
 ハーツは焼け出された猫の手術代などとして寄付を募る。問い合わせは古橋さん(090・6461・0049)へ。
◆義援金の振り込み先◆
◇郵便振り込み
記号 12000
番号 1685701
◇豊橋信用金庫藤沢支店
普通 1227096
◇蒲郡信用金庫豊橋支店
普通 0872437
※宛名は「東三河動物福祉の会ハーツ」
※通信欄に「三ノ輪町」と明記

焼け跡に立つ菅野かづ子さん。2階部分が焼け落ちた=豊橋市三ノ輪町で
焼け跡に立つ菅野かづ子さん。2階部分が焼け落ちた=豊橋市三ノ輪町で
敷地で捕獲された猫。外猫らしい
敷地で捕獲された猫。外猫らしい

カテゴリー:社会・経済

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