豊橋刑務支所が中学生受け入れ、初の職場体験

　名古屋刑務所豊橋刑務支所で９日、豊田市立美里中学校２年生３人が刑務官の業務を職場体験した。職場体験の受け入れは初めてという。
　来所したのは西久保花乃さん、小池つぐみさん、諸角美蕾さん。３人の申し込みに対し、法教育と受刑者の再犯防止、刑務官の仕事への理解を深めるために快諾した。
　西久保さんは７～８日、男性受刑者を収監する名古屋刑務所で庶務や会計作業などを体験した。豊橋支所は女性刑務所なので、生徒が所内に入りやすい。豊橋支所の藤田雄三支所長から刑務官の辞令を受けた。
　続いて、３人は小林ひろみ次長から女性刑務所の概要と再犯防止に関する説明を受けた。面会室や食堂、育児室、刑務作業の風景などを見学しながら、刑務官の仕事へ理解を深めていった。見学を終えた３人は、道場で護身術の技や受け身を体験した。
　その後、職員との懇談会が設けられ、仕事について詳しく学んだ。西久保さんは「男性と女性の刑務所の違いが発見できて楽しかった」と話した。
【林大二朗】