参院選公示、愛知選挙区17人の舌戦始まる

第26回参院選が22日、公示された。７月10日の投開票に向け、18日間の選挙戦に突入した。愛知選挙区では17人が立候補。県庁で抽選によって届け出順を決めた後、選挙事務所から街宣に出発した。また現職３人がこの日午後、豊橋駅前で街頭演説し、支持を訴えた。
　改選１２４議席（選挙区74、比例代表50）と、神奈川選挙区の欠員補充１の計１２５議席を争う。各種報道によると、選挙区と比例代表で計５４５人が立候補した。２０１９年の前回参院選の３７０人から大幅に増えた。
　ロシアによるウクライナ侵攻を受けた原油・物価高対策が目の前の最大の争点。また、ウクライナや台湾の情勢、北朝鮮の核・ミサイル開発などから、自民党が主張する防衛費の増額、「敵基地攻撃能力」の保有、憲法改正についても論戦となるとみられる。昨年１０月に発足した岸田文雄内閣に対する評価も下される。
　安定政権を目指す自民、公明の与党両党は定数２４８のうち、非改選議席を合わせて過半数（１２５議席）の獲得を目標とする。与党は69の非改選議席を有しており、今回56議席以上を獲得すればクリアする。改憲に前向きな自民、公明、維新、国民民主の「改憲４党」が憲法改正の発議に必要な３分の２に相当する１６６議席を得られるかも焦点となる。
　投票は10日午前７時から午後８時（一部で繰り上げ）で県内１６４４カ所で。期日前投票は23日から７月９日、１６３カ所で。
　２日現在の選挙人名簿登録者数は６１２万４５３７人（男３０５万２７６５人、女３０７万１７７２人）。
【取材班】