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第34回 2004年2月26日 講演内容: 成熟した人間 講演者: 曽野 綾子氏 職業: 作家・日本財団会長 東愛知新聞 記事から抜粋(2004年2月27日付け新聞より) 東愛知サロン会(会長・藤村圭吾東愛知新聞社社長)の二月例会が二十六日、ホテルアソシア豊橋で開かれ、作家で日本財団会長の曽野綾子氏が「成熟した人間」と題して講演した。一九七五年から中東諸国を訪問し、近著に「アラブの格言」を持つ曽野氏は、長い歴史と風土に根ざした同地域の独特な価値観など説明。イラク復興問題は、「価値観の違いを認識すれば、軽々しく民主化を唱えるのは危険」とし、“成熟した人間”はもっと、多角的に物事をとらえることが重要と訴えた。 例会では、新入会員十一人の紹介に続き、藤村会長が「きょうから六カ国協議が始まり、注目している。テレビでは海軍旗はためく海上自衛隊のPRニュースも流れており、日本が大きく変わる年。今例会も素晴らしい講師を迎えられたのでお楽しみに」とあいさつ。中野勝之・豊川市長のミニスピーチに続き、曽野氏が講演。約百五十人が熱心に聴き入った。 曽野氏は、アラブ諸国訪問の体験から、同地域の人々の、商売のしたたかさ、女性観、運命観など説明。米国などが目指すイラク民主化を「イラク国民のため、と唱えるのは間違い。血縁・地縁同士の部族の連合体で国家、国民は存在しない。そもそも民主化を望んでいない」とし、「一夜の無政府状態より数百年の圧政の方が良い」「戦争で始まり、戦争で終わる」などの格言が、深層に根付いていることを紹介した。 また、米国がサダム・フセイン拘束時に流した歯の検査の映像を、「現地ではラクダを買う時に歯を見る。アラブ全体の敵とみなされる」と価値観の差を理解しない軽率さなどを警告した。 |