無償で勉強教える「東海つばめ学習会」
3月7日に豊橋教室オープン
小中高生を対象に、無償で勉強を教えるグループ「東海つばめ学習会」の豊橋教室が3月7日、豊橋市松葉町の市民センター「カリオンビル」にオープンする。東三河では初の教室。家庭の事情で塾に通えない子どもたちをサポートする。
教室長を務めるのは久野修佑さん(27)。豊橋市出身で時習館高校から名古屋大学法学部に進み、現在は建築系の会社のサラリーマンだ。
久野さんが無償の教室の存在を知ったのは昨夏。新型コロナウイルス禍で「子どもに野球を教えるボランティアをしようか」と考え、検索していて見つけたという。
東海つばめ学習会は春日井市に本部があり、久野さんと同い年の柿本知樹さんが代表を務める。意気投合し、春日井の教室で先生を始めた。現在、同市に3教室、名古屋市に2教室ある。久野さんは故郷に貢献しようと、豊橋市での教室開設を決めた。
豊橋教室の講師陣は約10人。年齢層はバラバラだ。高専の女子学生もいる。講師陣の一人で台湾出身の技術者、許誉廣さん(60)は、これまでにも高校生らに理系の教科を教えた経験があり、エントリーした。「会社の上層部に難しい技術を説明して理解してもらってきた。内容を相手に伝える力には自信がある」と話す。
教室はマンツーマンの個別指導。生徒の学習ニーズに合う講師を選び、ペアを決める。学校で使う教科書や参考書を持参すればよく、特別な教材の準備は不要だ。
「つばめ」の母体は2012年に東京・八王子で発足した。今では愛知や兵庫県などにも広がり、それぞれの教室が緩やかなネットワークでつながっている。年に1度、指導のノウハウなどを共有する会合がある。
現在の生徒は2人だが、他の教室の例では、友人や家族の紹介で生徒が自然に増えていくという。加えて、近隣の中学校でビラを配るなどもしている。
スタートは公共施設を借りるが、ゆくゆくは勉強の場を貸してくれるボランティアが出てきて、あちこちにつばめ教室が誕生するのが久野さんの夢だ。また、講師という仕事を通じて、これまで縁のなかった世界の人とつながれる楽しさもあるという。
久野さんは「教室は志があればスタートできる。みなで理想の教室を作りたい」と話している。
連絡先は久野さん(電話080・1563・2438、メールtokai.tsubame@gmail.com、LINE=QRコード)へ。
【山田一晶】
3月7日に豊橋教室オープン
小中高生を対象に、無償で勉強を教えるグループ「東海つばめ学習会」の豊橋教室が3月7日、豊橋市松葉町の市民センター「カリオンビル」にオープンする。東三河では初の教室。家庭の事情で塾に通えない子どもたちをサポートする。
教室長を務めるのは久野修佑さん(27)。豊橋市出身で時習館高校から名古屋大学法学部に進み、現在は建築系の会社のサラリーマンだ。
久野さんが無償の教室の存在を知ったのは昨夏。新型コロナウイルス禍で「子どもに野球を教えるボランティアをしようか」と考え、検索していて見つけたという。
東海つばめ学習会は春日井市に本部があり、久野さんと同い年の柿本知樹さんが代表を務める。意気投合し、春日井の教室で先生を始めた。現在、同市に3教室、名古屋市に2教室ある。久野さんは故郷に貢献しようと、豊橋市での教室開設を決めた。
豊橋教室の講師陣は約10人。年齢層はバラバラだ。高専の女子学生もいる。講師陣の一人で台湾出身の技術者、許誉廣さん(60)は、これまでにも高校生らに理系の教科を教えた経験があり、エントリーした。「会社の上層部に難しい技術を説明して理解してもらってきた。内容を相手に伝える力には自信がある」と話す。
教室はマンツーマンの個別指導。生徒の学習ニーズに合う講師を選び、ペアを決める。学校で使う教科書や参考書を持参すればよく、特別な教材の準備は不要だ。
「つばめ」の母体は2012年に東京・八王子で発足した。今では愛知や兵庫県などにも広がり、それぞれの教室が緩やかなネットワークでつながっている。年に1度、指導のノウハウなどを共有する会合がある。
現在の生徒は2人だが、他の教室の例では、友人や家族の紹介で生徒が自然に増えていくという。加えて、近隣の中学校でビラを配るなどもしている。
スタートは公共施設を借りるが、ゆくゆくは勉強の場を貸してくれるボランティアが出てきて、あちこちにつばめ教室が誕生するのが久野さんの夢だ。また、講師という仕事を通じて、これまで縁のなかった世界の人とつながれる楽しさもあるという。
久野さんは「教室は志があればスタートできる。みなで理想の教室を作りたい」と話している。
連絡先は久野さん(電話080・1563・2438、メールtokai.tsubame@gmail.com、LINE=QRコード)へ。
【山田一晶】